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学んでるはずなのに、自分の言葉としてスムーズに話せません<初中級~中級者> (回答者:あみ先生)


通算約10年のイギリス・アメリカ在住経験のある あみ先生はこれまで、ミドル・シニアの英会話や高校受験対策、英検TOEICの試験講座、カルチャースクールなど幅広くご活躍され、その英語講師歴は25年以上。今回は、あみ先生に「学んでるはずなのに、自分の言葉としてスムーズに話せません<初中級~中級者>」について、インタビューさせていただきました。

さっそくですが、あみ先生が考える「学んでるはずなのに、自分の言葉としてスムーズに話せません」とお悩みの生徒さんへのアドバイスをお聞かせください。

はい。英語学習に取り組まれている多くの方が、「言葉がスムーズに出てこない」ことにお悩みではないでしょうか?大人の英会話倶楽部のオンライン英会話講師として、今年で6年目となりますが、「言いたいことがすぐに出てきません…」と、話す英語<スピーキング>に苦手意識を持つ生徒さんが多いように感じています。

私自身(先生)も過去に同じ悩みを抱えていました。学生の頃から英語が好きだった私ですが、30代の始め、夫の海外赴任に家族で帯同し、ロンドンに住むことになりました。いざ海外での生活が始まると、英語で「言いたいことが言えない…」「いざとなると話せなくなってしまう…」というもどかしさを痛感しました。

私は、この経験から新たにスピーキングを学び始めましたが、いろいろ試して出会った瞬間英作文のメソッドを元に、少しでも皆さんのお役に立ちたいという思いで日々講師業に取り組んでおります。
私のレッスンでは、簡単な英語で、やさしい英語でスピーキングしましょう!とお伝えしています。英語を沢山インプットして、それが口から出せるように、そして自分の言いたいことに英語を変化させて口から出すためには、「英語を話す回路」を作っていく必要があります。
今回は、その「英語を話す回路」を少しずつ作っていくためのアドバイスです。

■英語は「コミュニケーション」の道具である

私が生徒さんに一番伝えたいのは、英語はコミュニケーションの道具であり、話せることで愉しい世界が広がる、ということです。文法や発音に自信が無くても、伝わればOKです。何より会話を愉しむことが大切です。私のレッスンでは、初級の方でも短い文で、自分の気持ちを表現できるようにサポートしております。

■結論ファーストを意識しましょう

何かを伝えようとするとき、理由を説明してから最後に結論を述べることは、日本では一般的とされています。英語圏の考え方として、伝わる・伝える英語を話すためには、結論をまず話す必要があります。それから理由と具体例へと説明します。近頃、ビジネスシーンでは日本においてもこのような傾向がありますよね。「ポイントは3つあります、1つ目は…、2つ目は…、3つ目は…」という具合に結論から話していると思います。伝わりやすい英語を話す工夫として、結論ファーストを意識してみましょう。

■短い文でシンプルに伝えてみましょう

結論ファーストで話すことに加えて、短くシンプルな文章で伝えることが大切です。簡単な単語を使って、短い文章でコミュニケーションが愉しめます。日本語で思いつく沢山の情報をそのまま英語に変換して伝えようとすると、本当に伝えたいことが相手になかなか伝わらない英語になってしまいます。

■ライティングとスピーキングを区別しましょう

ライティング技術の高い方は、関係代名詞や難しい単語・構文を用いて、長めの文章を話す傾向にあると思います。ライティングで求められる難しい長い文章を、そのままスピーキングで使うと、堅苦しく、そして何が伝えたいことなのかが、曖昧になってポイントが相手に伝わりづらくなってしまいます。

話す<スピーキング>ことにおいては、シンプルでOKです。シンプルな文章を意識することで、簡単なコメントができるようになっていきます。私のレッスンでは、簡単な構文を用いて、シンプルにコメントができるように使えるフレーズでの瞬間英作文のトレーニングをしています。

伝える・伝わる英語を話すためには、使えるフレーズを用いた反復練習が効果的ということでしょうか?

■使えるフレーズを上手く活用しましょう

例文をインプットとして、単語を入れ替えてアウトプットする方法は、とても効果的です。
例えば、I wonderは、5W1Hを付けることができるので、便利な言い回しが可能になります。
・I wonder+5W1H
I wonder how long this situation will last/continue.
この状態がいつまで続くのだろう

コロナの状況下で、この状態がいつまで続くのかな、と今の不安な状況に当てはめて話してみます。この言葉がスラスラ言えるようになれば、応用が効きます。

I wonder how long this weather will last.
この天気がいつまで続くのだろう

雨が長く続いている不安な気持ちを表現します。何か伝えようと思ったときに、I wonder が使える!と思い出せる英語を話す回路ができるように、声に出して反復して、頭に定着させましょう。

私のレッスンでは、この英語を話す回路作りにフォーカスして、生徒さんをサポートしています。この作業は地道な筋トレのようなもので、何度も自分の言葉として声に出すことで定着していきます。
スポーツでいうと、試合前のトレーナーですね。例えば、テニスのフォームの練習をしたり、ゴルフのスイングの練習をしたり、試合前のスポーツ選手のトレーナーとして、私はサポートしています。

■テニスやゴルフなど、スポーツのように英語を学びましょう

・トレーニングしましょう!筋トレ~日本人講師と~

日本人講師とは、試合以前のトレーニング、筋トレなどに励みましょう。基礎部分である正しいフォームや試合における心構えなど、大切な土台作りをするイメージです。私のレッスンでは、試合に挑むための基礎練習にフォーカスしたサポートを意識しています。

・コートに立ってみましょう!試合・実践~外国人講師と~

試合前のトレーニングをしながら、練習試合をするという意味でも、フィリピン講師やネイティブ講師と学ぶことをお薦めしています。大人の英会話倶楽部の強みを存分に活用して、英語を話す回路をどんどん広げていきましょう。

英語をスムーズに話すための回路を作るためには、日本人講師との基礎練習、そしてより実践的な学びを得るためにフィリピン講師・ネイティブ講師とのレッスンの両方が大切だということですね。トレーニング(英語学習)を続けていく上で、気をつけることはありますか?

そうですね。文法ばかりに集中して学ばないことだと思います。勿論、文法は必要な学びで、中学英語程度の基礎知識、プラス助動詞は重要ですが、偏らないことが大切です。
例えば、テニスや水泳であっても、筋トレやトレーニングばかりを繰り返し行っていては上達に結びつきません。あまり上手ではなくても、しっかりコートに立ってボールを打ってみることで気付きが得られます。そのコートで感じた足りない部分をまた、トレーニングします。その繰り返しだと思います。なので、日本人講師とのトレーニング、実際にコートに立つ実践練習をフィリピン講師やネイティブ講師と行っていただきたいと思っています。

実践練習でわからなかった文法など細かいニュアンスは、日本人講師に質問して疑問をクリアにしましょう。インプット・アウトプットが活発になるように、トレーニング・実践練習を繰り返し行うことが英語を話す回路を広げることに繋がっていくと思います。

英語をスムーズに話すための回路作りには、trial and errorを繰り返し、体系的に学んでいくことが大切なのですね。

■間違いを恐れず、勇気を持って英語を話してみましょう!

私は皆さんに「間違いを恐れずに勇気を持ってチャレンジしましょう!」とお伝えしたいです。会話は愉しむためのもので、世界中で多くのnon-native(英語を母語としない)の方々が、文法の間違いや母語訛りを気にせず、堂々と会話しています。まずは、伝える・伝わる英語を目指して、結論から、そしてシンプルに、会話を愉しみましょう。私はその一歩を踏み出すサポートをさせていただきたいと考えています。

 英語講師歴25年を超える、あみ先生の第一弾インタビューはこちら↓
https://www.english-dialogclub.com/blog/?p=4061

■事務局よりコメント
英会話もスポーツのように、何度もチャレンジしては、失敗し、ときに何かを得て、成長していくtrial and errorの精神で、英語も愉しく活動的に学べると良いのではと感じました。あみ先生は、スポーツトレーナーのような立ち位置で、生徒さん一人ひとりの悩みに寄り添った、「英語を話す力」を育てるレッスンを提供されています。「スムーズに話せない…」とお悩みの方は、一度あみ先生にご相談くださいね。

オンライン英会話[大人の英会話倶楽部]の日本人講師:和やかなレッスン時間を提供する あみ先生のプロフィールはこちら↓
https://www.english-dialogclub.com/wte/prfdtlfrm/425