
簡単な日常英会話ができるようになり、「英会話中級者」のレベルに到達された方へ。おめでとうございます!これまで積み重ねてきた努力は素晴らしいものです。
しかし、中級者レベル(TOEIC®450~600点、英検準2級・2級クラス)に達した多くの方が、**次に「伸び悩み」という大きな壁**に直面します。「オンライン英会話の回数を重ねても上達の実感がない」「難しい単語は増えたが自然に話せない」と感じていませんか?
私たち「大人の英会話倶楽部」がご紹介するのは、**大人の英語学習者が陥りがちな「学習アンバランス」を解消し、次の上級レベルへ進むための具体的な「学習改革」**です。あなたの英会話力を**「対話力」と「使いこなし力」**へと進化させましょう。
なぜ伸び悩む?中級者が陥る3つの学習アンバランス
英会話中級レベルの方の課題は、主に以下の3つのアンバランスに集約されます。自己診断のヒントとしてチェックしてみてください。
アンバランス①:脱TOEIC!「読み書き」と「会話」のアンバランス
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- **課題:** 日本独自の傾向として、**「読み・聴き・書きは中級でも、会話は初級」**という方が多くいます。これはTOEICなどのテスト学習(評価基準が平準化された合理的な学習)に偏りすぎた結果です。
- **真理:** 英会話は**「対話力」であり、「使いこなし力」**です。1万語を知っていることより、3千語を深く理解し、正確に使いこなせる方がコミュニケーション能力は高いと言えます。この時期は「知識の最大化」よりも「使いこなしの定着」が重要です。
アンバランス②:脱温室!「学習用英語」と「日常の多様な英語」のアンバランス
- **課題:** 日本人学習者向けの教材やスクールで習う英語は、あくまで「学習用」に調整された英語です。一歩海外に出れば、**多様なアクセントや方言、ナチュラルスピード**に聴き取れないと愕然とするケースは少なくありません。
- **真理:** 世界の英語話者のうち、母国語としている人は20%あまりに過ぎません。中級者以上を目指すには、**言葉の多様性と言葉の揺れ(癖)を受け入れる**心構えと、多様な英語に触れる実践的な学習が必要です。
アンバランス③:「通じる」と「正しい」のアンバランス(英文法の曖昧さ)
- **課題:** なんとなく話して相手に「通じている」のは、**相手があなたの英語を理解しようと努力してくれているから**に過ぎません。この時期に英文法が曖昧なままだと、その上に表現力を積み上げることはできません。
- **真理:** **正しい英会話表現には、英文法(英語自体の言語的な理解)は欠かせません。**通じることに満足せず、このタイミングで英文法を「英語の概念」として総復習することが、表現力UPに不可欠です。
伸び悩みを打破する!中級者のための3つの学習改革
あなたの学習を「インプット偏重」や「話すだけのオンライン英会話」から脱却させ、上級レベルへ進むための具体的な学習改革をご提案します。
改革1:曖昧な基礎を固める!「英文法の学び直し」
「語彙はわかるが文法にやや曖昧な点がある」と感じている方は、まず基礎能力の再構築をおすすめします。曖昧なまま回数で克服しようとするよりも、特化した学習の方が効率的です。
おすすめの教材と学習法
- **教材推奨:** 英文法書のロングセラー**『Grammar in Use』**を推奨教材にしています。これは英文法を英語で理解する洋書で、文法学習と並行して読解力向上にも役立ち、活用事例が豊富でオンラインレッスンでも使いやすいのが特長です。
- **時制の概念の復習:** 「現在だから現在形」という日本語的な覚え方から脱却し、**日本語とは異なる英語の時制の概念**を適切な英会話表現の修得のために必ず総復習しておきましょう。
→【関連】初級レベル英文法テキスト:Basic Grammar In Useの使い方
改革2:会話の質を上げる!「多聴と高速応答演習」
「読んでわかるのに聞いてわからない」のは、耳の慣れの問題です。また、「英作文する時間があれば話せる」という方は、英会話の基礎部分の定着が不足しています。
必要なトレーニング
- **多聴と精聴:** 英語の多様性を受け入れ、様々なアクセント、スピードの英語に触れる「多聴」と、聴き取れない音を明確にする「ディクテーション(精聴)」の反復が必要です。
- **高速応答演習:** Side By Side 3や4など比較的平易な教材で**「高速応答演習」**を行い、基礎部分の英会話を自動化します。これにより、その後の英語独自の表現や語彙を増やすプロセスが非常にスムーズになります。
改革3:中級者こそ「体系的なレッスン」で学ぶ
オンライン英会話は「話す機会」ではなく、「コーチから継続的に学ぶ**レッスン**」として活用する時期です。
運営者からのメッセージ:コーチングの重要性
「話す事が上手」と「教える事が上手」は全く異なるスキルです。他流試合(フリートーク)だけを繰り返すよりも、**名コーチについて体系的に学ぶ方が、名プレーヤーになる近道**かもしれません。大人の英会話倶楽部は、特定の先生と継続的に学習する生徒様が多いのが特徴です。
中級者のための独自教材:Active Learning Bの活用
基礎英会話力が身についてきた方は、自然な正しい**「おとなの英語表現方法」**を学ぶために、オンライン英会話レッスンで教材:**Active Learning B**をご活用ください。
Active Learning Bの革新性
- **視点:** 「知っているか」ではなく、**「正しく自然な使い方」**に視点があります。
- **アウトプット重視:** 学んだ英文法や表現を「使い切る」こと、「正しい英会話」をすることに重点が置かれています。
- **主体性:** 講師と生徒が「話し合う」構成になっており、生徒の**主体的な会話を創る力**が求められます。
この教材は、文法やフレーズの反復学習に留まらず、中級者が次のレベルへ進むために必要な「コミュニケーションの質」を高めるための理想的なアプローチです。
大人の英会話倶楽部があなたの「伸び悩み」を解消する
「語彙の最大化」「読解力(文法)の向上」「精聴と多聴」の3つの要素をバランスよく組み立てるには、適切なサポートが必要です。
当倶楽部は、ミドル・シニア層の学び直しに特化しており、中級者の複雑な課題に対しても、**伴走者として、最適な学習プロセスを一緒に構築**します。あなたの目標や課題をお聞きしながら、最適な教材や講師の選び方について具体的にアドバイスさせていただきます。
【中級者のための相談窓口】
あなたの課題を日本人スタッフに相談して、最適な学習法を見つけましょう。
中級者がよく抱える疑問(FAQ)
- Q1. 伸び悩んだと感じたら、フリートークは辞めた方がいいですか?
- はい、会話の質を高めるため、一度フリートークを離れることをおすすめします。中級者は「話す機会」ではなく、**「名コーチから体系的に学ぶレッスン」**が必要です。文法や表現の曖昧さを解消し、正しい表現を定着させる教材ベースの学習に切り替えましょう。
- Q2. 今から中学英文法を学び直すのは無駄ではないですか?
- まったく無駄ではありません。むしろ、**大人の表現力アップには不可欠**です。「なんとなく通じる英語」から脱却し、正しい文法概念(特に時制)を固めることが、上級者への最短ルートです。当倶楽部では、洋書**『Grammar in Use』**を推奨しています。
- Q3. 推奨教材『Active Learning B』は、どんな人におすすめですか?
- 「Active Learning B」は、**「知っている」を「正しく自然に使いこなせる」**ようにしたい中級者におすすめです。単なる反復学習ではなく、学んだ文法や表現を使い切る**「主体的な会話を創る力」**が求められるため、伸び悩みを打破するのに最適です。
- Q4. 海外の多様な英語(アクセントやスピード)への慣れ方は?
- **「脱温室英会話」**が重要です。日本人学習者向けに調整された教材だけでなく、YouTubeやポッドキャストなどで様々なアクセントの英語に触れる「多聴」を取り入れましょう。これにより、言葉の多様性と言葉の揺れを受け入れられる耳が育ちます。
- Q5. 中級者レベルになったら、講師はネイティブに切り替えるべきですか?
- 必ずしもそうではありません。最も大切なのは、**「教えるスキル」が高いコーチ**を見つけることです。当倶楽部では、フィリピン講師でも第二言語習得の経験から「初心者がつまずくポイントを熟知している」講師を選べます。多様な講師と継続的に学ぶスタイルが効果的です。



