教科書にないイギリス英語

英語学習もレディネス(Readiness)が大切


イギリスの庭園と呼ばれる美しい街、ケントに住んで9年目、大手英会話スクールや公立小学校、高等学校等での英会話教職経験15年の先生の英会話習得体験談や学習習慣、おすすめのイギリス映画やドラマ、また、学習者の興味や関心、知識のバランスの準備を整えるレディネス学習についてもご紹介します。

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Q:わたしの英会話習得法

英会話の勉強と英語の勉強は共通している部分がかなりあって、
基本と して押さえるべきなのは最低でも中学程度の英文法。これができていないと英会話の上達も回り道になります。
もちろん、会話表現と新聞英語では表現が異なることも多々ありますが文法の基本 は同じです。
私は英会話表現を磨く前に学校の英語 で文法や単語を勉強しました。
といっても、私の学生時代は日本人の先生さえ英語が話せない時代だったので、英語をやるしかなかったとでも言えましょうか・・読み、書き中心で。

英会話を学ぶモチベーションに関しては、これまでに2回ほど大きな転機がありました。
最初は、転職したいと思った時になります。英語を活かした仕事に就きたい、イギリスの大学院に行きたいと思いTOEFLの勉強をしました。でも、3年間ほど全く英語を勉強していなかったのでスコアがなかなか上がらず大変でした。
イギリス留学という目標を持つまでは、趣味で英会話の本や雑誌を読んだりNHKラジオやテレビの英会話講座を視聴したり、外国人を見つける度に話しかけてみたり、ボランテイアで外国人のホストファミリーになったり、易しい英字新聞を読んだり。

英会話初級者レベルの頃は、英会話にはとても興味があるのだけれど間違うのが怖くて、英会話のレッスンはプライベートレッスンのみにして兎に角、英語で話す場を先生にたくさん提供してもらいました。

次のフェーズが 8年前です。イギリスに住み始めてイギリス人の日常会話は早いし何かが違う!わからん!まさにサバイバルイングリッシュです。
ニュース英語はわかるのに簡単なはずの日常会話が分らない!夫に言わせると英国人がすべて正しい発音と文法で話しているわけではないとのこと。
でもショックだったので、それから2年間は毎日、新聞を最低20分間読む、オンライン英会話で英会話を習う、英会話表現を覚える、テレビのニュースを見る、ラジオのニュースを毎日聞く、資格試験の問題をやってみる、本を読む、雑誌を読む等の方法で集中的に勉強しました。現在も忙しくてなかなか学習時間が取れないのですが、それでも最低15分は新聞を読むようにしています。

英会話学習にあたって、現実的に無理のない目標を持つことをおすすめします。

目標を持つとモチベーションが上がりますが、それがストレスにもなります。
これをどのようにコントロールするか・・・偶には自分を開放して趣味に没頭するとか、英語を忘れることも必要ですね。

英会話力のレベルアップは自然です。

いつの間にか、自然に会話が聞けて、それなりに会話が出来ている自分に気づきました。
英会話初級から中級レベルまでは集中して勉強すればそれなりに向上しますので向上した自分に気づきやすいかな。中級から今のレベルになるには壁がありました。
単語が覚えられない。覚えたはずの表現が口から出てこない。でも、その表現を始めてみた後1年経過して、突然、自然に口から出てきたりしてびっくりすることもあります。笑。
とにかく焦ると嫌になるので、先ずは何も考えずコツコツとやることをやっていれば自然に身に付くとおもいます。

Q:英会話学習の失敗経験とアドバイスは?

英会話教材や本ですが、自分に合った教材、つまりレベルもそうですが、全体的なデザインなども含めて心地よいものを使ってください。
合わない教材を1年間使用した経験がありますが、モチベーションにも影響します。

レディネス(Readiness)という言葉を知っていますか?

自分の段階がそのレベルに達していないのに高すぎるレベルのことを求めてやってしまうと、あまり良い結果を招きません。心地よいかどうかを感じながら挑戦していきましょう。
訛った英語を話す人も多いので、聞き取れなくても直ぐにがっかりしないで。あとは、ネイティブの英語は必ずしもいつも正しいとは限らないので、答えは一つと考えずに柔軟に多様な言葉を学ぶことを愉しんでください。

Q:今も英会話力(指導力)を磨くために行っている事(習慣など)はありますか?

習慣としてラジオを聞き英字新聞を読んでいます。

Q:何度も観た・唄った・読んだ、お気に入りの映画・ドラマ・楽曲・書籍は?

・お気に入りの映画は
Bourne identity、bourne legacy、Bourne Ultimatum、Bourne supremacy、Mr. Been、ジョニー・イングリッシュ、ハリーポッター、ホビット、シャーロックホームズ、タイタニック、フォレストガンプ、デスノート。
・BBCドラマは
シャーロックホームズ、マーリン、ナイト・マネジャー、リトルブリテン
・音楽は
フルートとピアノを習っていました。古典ではバロックが好きです。現代音楽では、コールド・プレイ、ラジオヘッド、エルボー、ライアン・アダムズなどが好きです。
本は、Wimpy Kidsが子ども用ですが楽しめます。会話の勉強にもなりますよ。

Q:先生のオンライン英会話レッスンは

初級者とプリ中級の方が多いですね。最初のレッスンでは生徒さんのレベルを知りたいのでテーマ別のフリートークを行います。
今後の英会話レッスンが効果的に行えるように、生徒さんの興味や関心、疑問を引出し準備する、レディネス学習の初期段階を大切に考えています。
簡単な質問と少し難しい質問のミックスです。ここでレベルを把握できれば次のレッスンからは生徒さんのレベルに応じた内容でレッスンをご提供します。

英会話初心者から初級者の方には、日本語によるレッスンを希望しているのかどうかをたずねます。希望に応じて英語でも日本語でも対応しています。
当日予約はフリートークに限定しています。最初のフリートークは生徒さんの趣味について簡単に答えられるものです。2回目以降は生徒さんにテーマをたずねますが希望のない場合は私が選びます。
フリートーク以外を希望される方には2日前までに希望教材や内容を指定して頂くようにしています。
文法集中コース、ニュースで学ぶ英会話、シチュエーション別会話表現コース、カジュアル英語表現コース等の独自のコースも用意しています。

特徴は「話してもらうレッスン」。

初級者には難しいかもしれませんが、プリ中級者には先ず話しきること、3秒以内に質問に反応することをトレーニングします。私が教科書にはなかったけどイギリスに来て、これは役立つなと感じた英語表現を沢山覚えてもらいます。生のイギリス英会話表現です!

テーマ毎の会話に入る前に、チャットボックス等を使用して頻繁に使用される英単語やフレーズを紹介します。
レッスンでは、生徒さんの発話量がけっこう多いと思います。
単語や文法の説明は、最初は英語で行いますが日本語の方がわかりやすいと判断すれば日本語を使います。チャットボックスにも書き込みますので、生徒さんは目と耳を使って学ぶことができます。

英文法や発音等に間違いがあれば直します。が重箱の隅をつつくようなやり方ではなく。生徒さんは、文法、英単語、内容を正確に英語で伝えることで懸命なので間違いを見つけるたびに会話を止めていたのでは思考がストップしてしまい会話ではなくなります。なので、とにかく、最後まで言い切ることに注力してもらいます。困っている時はチャットボックスに単語やヒントを書いて助けます。会話が一段落して私が訂正と説明を入れます。

また、イギリス文化に興味のある方、留学を考えている方には、できるだけ情報を提供できるようにしています。
上記のレッスンは、2分で挨拶、5〜7分で新単語と表現の紹介、残りが会話です。最後に1分ほどのフィードバック。
文法に焦点を当てたい場合は、15分が英文法、10分が英会話となります。
教材は、生徒さんが希望する場合を除き、基本的にはご用意致します。

Q:先生のオンライン英会話レッスンの特徴(レッスンの方針・得意技)を一言で言うと・・

「生の英会話表現を覚えたい、とにかく話して学びたい」という人に向いています。リラックスしてお茶でもいただきながら、どうぞ。イギリス文化というオマケもつきます。