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初心者にお薦めの英会話の勉強法と大切なこと (回答者:NONI先生)


イギリス在住23年のNoni先生は、初級者〜中級者の方々を中心にレッスンを提供され、特に超初心者の方への基礎力を育てる英語クラスが好評。また、シェフ・パティシエとして活躍されていた経験から、「食知識」を交えた英会話指導も充実。Noni先生には、「初心者にお薦めの英会話の勉強法と大切なこと」について、インタビューさせていただきました。

さっそくですが、「初心者にお薦めの英会話の勉強法と大切なこと」についてNoni先生のアドバイスをお聞かせください。

はい。日本の方は、学校で英語を学びます。ですから、本当の意味での入門の方はいらっしゃらないと思います。ただ、英語で会話をするとなれば、難しく感じる方が多いのではないでしょうか。私(先生)は、その会話力においての初心者、入門者の方への良いアドバイスをお伝えできればと思います。

私はどのレベルの方でも英語を話すことを恐れず、楽しんでいただきたいと思っています。特に、超初心者の方は大歓迎です。緊張して話せない方、英語学習を久しぶりに始めた方、学習したい気持ちはあるのに、どのようにして学習を進めればいいか全くわからない方、どうしてつまずいてしまうのかがわからない方等。様々な英語学習法がある余りに、初めの選択は意外と難しいと思います。

私はできる限り、その皆さんの大切な一歩をサポートさせていただきたいと思っています。今回は、その「英語学習における大切なこと、勉強方法」について3つのアドバイスをご用意しました。「何がわからないことなのかをクリアにしましょう」「主語・動詞を続けて言えるようにしましょう」「字幕付きの動画からスタートしましょう」です。

■何がわからないことなのかをクリアにしましょう

久しぶりに英語学習を始める場合、いったい何から手を付ければいいか迷ってしまう方は多いかと思います。皆さんは、これまでの蓄積である程度の文法知識があります。ですが、その知識を会話に活かすとなるととても難しくなります。では、何がわからないことなのか分析してみましょう。

・時制

まず、「時制」の確認をします。皆さんは、現在形は何なのかきちんと理解できていますか?例えば、私はピザが好きです。I like pizza.は、時制で言えばいつのことでしょうか?過去、現在、未来の全てに当てはまりますが、“現在形は現在のこと”だと勉強してきた私たちにとって、とても勘違いしやすい時制と言えます。

過去形は、今の時点では全て終わっている内容です。まだこの先わからないことを指すのは未来形です。現在完了形は過去のある時点から、過去を経て、今を経て、もしかすると未来まで繋がっているかも知れない時間の軸です。

私のレッスンでは、その最も大切な時制についての確認を生徒さんに行います。例えば、三人称単数形、doやdoes等が曖昧であっても、相手には伝えることができます。しかし、時制が違った場合、話が噛み合わなくなり、会話力upが遠のいていきます。よって、初めに“時制”の確認をさせていただいております。

まずは、時制の確認をすることが大切なのですね。“現在形”は特に誤解が多いので、改めて確認する必要があるということですね。

・品詞

次は「品詞」について復習します。動詞の原形は何なのか理解できていますか?

基本的に、現在形と動詞の原形は同じですが、例えば、will be、to be等、何故かbe動詞になると理解できないと、苦手意識を持つ方が多いです。助動詞のあとは、動詞の原形であり、be動詞の場合はbeとなります。Make・eat・write等のように簡単に判断できる動詞ではないため、迷う方が多いのかも知れません。ですから、早い段階確認をさせていただきます。大切な土台部分ですので皆さんも、少し掘り下げて考えてみましょう。

・類似する単語をクリアにしましょう

例えば、話すの[speak、talk、say、tell]や聞く[Listen、hear]、見る[Look、watch、see]等、其々の単語は似ていますが、きちんと区別は出来ていますか?何が違うのかを理解しておくことで後々応用が効くようになり、会話力upに繋がっていきます。

・イメージで掴みましょう

例えば、乗り物に乗るであれば、[get in]と[get on]の2種類があります。Inは中に入るイメージですが、onに関しては曖昧ではありませんか?例えば、乗り物の大きさによっては、どちらがonでinなのかがわからなくなってしまいます。イメージでのOnは、足の裏に地面が付いて、歩いて入れるもので、電車やバスです。タクシーや車 等、乗り物の中に体をかがめて入れて、動けない状態になるのはinです。

このように小さなことではあるのですが、一つずつ紐解いてわからないことをクリアに落とし込むことで、わからないことが段々少なくなっていきます。少しでも疑問がある方は、オンライン英会話を活用し、わからないことを紐解いていく作業をしてみてください。会話力upしていくための大切なステップだと思います。

■主語・動詞を続けて言えるようにしましょう

まず初心者の方には、主語と動詞を言えるようにサポートしています。

例えば、私は買い物に行った。であれば、I went…とまでは言えるようにする。その後の目的語は少し考える時間を作りながら、徐々に1文として話せるようにしていきます。オンライン英会話を活用し、まず主語プラス動詞から話してみることから始めてみましょう。

また、その定着の手助けになるのは、生徒さんにとっての日々の習慣を英語にしてみることです。私のレッスンでは、朝起きてから、寝るまでの間の習慣的な行動を一緒に英語訳していきます。その中で、「今日は何時に起きましたか?」や「朝ごはんは何を食べたの?」等と、的確に質問を行います。生徒さんが自然に習慣的行動をイメージできるようにサポートし、定着を促します。

主語プラス動詞から口に出してみることを始めて、その先で目的語を付け加える。より英会話力を育てるためにイメージしやすい習慣的な動作から学んでいくといいのですね。

そうですね。次のステップは、例えば、ご飯食べたよ、I have lunch.の3語に追加の情報を加えていきます。誰と?友達と。場所?有楽町で。何時に?1時にという具合に。主語プラス動詞の短い文章からスタートし、少しずつ情報が追加できるようにサポートしていきます。

また、日常生活の中に、いつもアンテナを張って「これってなんて言うんだろう?こう言う時なんて言うだろう?」と日本語で書き留めて置いて、あとで英語での言い方を学んで、自分なりのフレーズ辞典を作っていくこともお薦めです。わからないことも書き留めておいて、次のレッスンで纏めて質問してみましょう。会話は自分自身のことを、お互いに話していくことが基本なので、ご自身の行動が言えるようになると話がよりスムーズに展開していけますよ。

■日本の教科書通りではない英語の感覚を学びましょう

皆さんは、日本の教科書に沿って、文法を一通り学んできましたが、中にはちょっとした誤解があります。代表的なことで言えば、shouldやhad better。どちらも教科書では[~すべき]と学びますが、実際の英会話においては、柔らかいニュアンスで登場するのがshouldで、もっと強いイメージならhad betterです。全てが教科書通りではないんだということを豆知識として知っていてほしいと思います。オンライン英会話を通して、その英語の感覚的なものを伝えていけると素晴らしいですし、それらが気軽に学べる素晴らしいツールですよね。

そうですね。NONI先生の23年ものイギリス生活から気軽に生きた英語が学べますね。よりイメージしやすいように会話を交えながらサポートできるのがオンライン英会話の良さですよね。

私たちは、forget+to不定詞、forget+動名詞等と其々を学んでいます。しかし、I forgot to take my medicine.は通じるけれど、I forgot taking my medicine.になると相手には何故か通じません。このように確かに文法的には間違っていないが、実際には通じない事例がいくつかあります。相手に伝わる言い方にすると、I forgot that I took my medicine.となり、聞き手も話し手にも理解しやすい組み立てとなります。ここで言える大切なことは、自分が理解していること、わかっていることこそが相手に伝わる英語なのです。

・受動態って何故使われるの?

皆さんは受動態というとどんなときに使われるのか説明できますか?受動態は、何か物事を曖昧に表現したいときに使用されます。例えば、イベントはキャンセルされました。The event was canceled. この場合、誰がキャンセルしたのかは必要ではなく、重要ではありません。敢えて、曖昧にし、明言しないからこそ受動態を使います。

一方で、どんなときに誰が?を明言するかは強調したいときです。この曲はベートーヴェンが作曲しました。The music was written by Beethoven.と付け加えます。誰が作ったかはとても重要な事柄だからです。受動態に限らず、ニュアンスを理解することで、英語がすっと入ってきやすくなります。私はこういった細かなチェックもレッスン中に行っています。

■字幕付きの動画からスタートしましょう

少しでも英語に触れる機会を増やしたいという方にとって、YouTubeや洋画などのツールの活用は今のトレンドですよね。私がお薦めするのは、まずは字幕付きから始めてみることです。なぜなら、表情と字幕を照らし合わせることで、より具体的なイメージができるからです。どのような単語が使われているのか理解が進んだ頃に、字幕無しにチャレンジしてみましょう。ポイントは、ある程度の情報を得てから少しずつ少しずつ負荷をかけていくことです。リスニング力や語彙力を鍛えるために、興味・関心の高い分野から広げていくのもとてもお薦めです。

真っさらの状態でスタートをするのではなく、ある程度の情報をインプットしていから、負荷をかけていくことが大切なのですね。

細かいことですが、土台部分をしっかりと構築しておくと、初中級、中級とレベルUPするにつれ、応用のパワーアップができるようになっていきます。

NONI先生にとって英語の魅力は何でしょう?

コミュニケーションが誰とでも取れるようになることですね。私たちにとって、英語は第二言語のため、英語が通じないこともあります。そのとき、「何て言ったの?もう一度伝えてほしい」と相手は聞き返してきますが、あなたの話をちゃんと聞きたい!という証としてポジティブに捉えていただきたいと私は思います。ぜひ様々な方と英語を交えた心の交流を楽しんでいただきたいと思います。

■事務局からのコメント

私たちが学んできた文法力と英会話力とは、分けて考えてみること。「話す・聞く」力を育てるには、1から土台部分を構築する必要があると思います。まずは、オンライン英会話等、アウトプットできる環境配備から始めて、英会話力を育てていくことが大切でしょう。その先で、これまで培った文法力を活用し、応用力を鍛えていくことで初中級、中級者への道が切り開かれるのだと感じました。イギリス生活の長いNONI先生と、「生きた英語」を取り入れた基礎力向上に取り組んでみませんか?

オンライン英会話[大人の英会話倶楽部]の日本人講師:イギリス在住23年 NONI先生のプロフィールはこちら↓

https://www.english-dialogclub.com/wte/prfdtlfrm/1690

 

★Fountains Abbey and Studley Royal Water Garden

自宅から近い世界遺産登録されている修道院跡 (ヨークシャー)たまに犬達連れてお散歩やピクニックに行きます。

 

 

 

 

 

★Royal Albert Hall

ロンドンにあるケーキ🎂のような形の大きな音楽ホール。ロンドンでBBCプロムスが毎夏二ヶ月に渡って開催され、世界中の有名オーケストラや音楽家達の演奏を安価に楽しめます。コロナ前は毎年何度もクラシック音楽コンサートを聴きにロンドンへ行っていました。