英会話講師歴14年、子供から大人までの指導とカナダでの留学経験を活かし、一児の母でもあり育児を通して実体験をともに楽しみながらレッスンをしているYuka先生に今回「英会話学習で大切なこと」と「初心者におすすめのオンライン英会話利用方法」のお話を伺いました。
今日は「初心者におすすめの英会話勉強法」についてお話したいと思います。
このトピックを選んだ理由に、生徒さんを何人か見ていて英語が喋りたいです。という目的ははっきりしているのですが、”英会話”というものに対しての取り組み方が、こうしてオンラインで対面し活用する場所があるのにも関わらず、もったいない時間の使われ方をしているなぁと感じたからです。
というのも、多くの皆様にとって英会話学習において圧倒的に足りていないのが「アウトプットすること」だと思います。
英語の知識も日常会話で支障がないレベルで入ってる生徒さんもいらっしゃいます。小さいことを気にしてしまい、アウトプットを躊躇されている方も多く見受けられます。あくまでも「英会話」なので、会話をしなければ上達しないですよね。
頼れる先生に、どんなことでも良いのでたくさん喋ることがお勧めします。
受け身の形、聞かれるのを待つ、質問を質問で返してしまいがちです。英会話に関しては、やはり、如何にどれだけアプトプットするか、量だと思います。
２５分のレッスンのなかで、講師から質問する、説明することが多くなってしまいがちですが、２０分くらい自分が喋るんだぞ！という意気込み、気持ちが大事ですね。
長年、大人の英会話倶楽部でレッスン受講されているベテランの生徒さんがいらっしゃいます。とても喋るのがお上手で、その方たちがなぜ上手なのか？というと、何十回も何十回もいろんな先生のレッスンを受けて、話しているんですね。簡単な単語でもうまく喋っていらっしゃいます。
[単語だけ]からでも、繰り返し学習によって、その単語を少しずつ上手く組み合わせられるようになります。「簡単な単語を”上手く組み合わせて”操れるようになる」って素晴らしいことで、それは何十回のプロセスの結果ですよね。
そのプロセスの最初の一歩を踏み出していただきたいですし、
一足飛びで実現できることでもないので、「一言、余分に話してみよう」の繰り返しだと思います。
なかなか思うように上達しないなと思ってる方は、（会話を）待っているのではないでしょうか？
知らないことを知ることも楽しいですし、文法も大事ですが、英会話学習という点では、２５分間で自分がメインで話して行くんだと思ってもらって良いと思います。
もちろん日本語が通じる安心感もあります。「あら、どうしようこの単語わからなくなっちゃった。ちょっとすみません、いま日本語でいいですか？」ということもあると思います。すごく簡単な単語も緊張していると一瞬で出てこないこともあります。
そんな時、別の言い換えられる単語で伝えてみる。自分の知っている単語でどうにか説明する。伝える。それを練習することが英語を話すことに繋がって行きますね。
フレーズの暗記学習も無駄ではないですが、覚えたはずのことがすぐ出てこない。すぐ忘れてしまいますし。
覚えている(忘れていない)かもしれないことを、引っ張り出して口に出す練習を、２５分間のレッスンでどれだけできるか、少し意識してやってみてください。
例えば、レッスン前に自分でテーマを決めて、作文を作って、それを発表するなどはどうでしょうか？
はい、そういう生徒さんもいらっしゃいます。
このことについてレッスンで話したいのでと、先にSkypeに文章を送ってきてくれます。レッスン内ではその内容を読んで、発表してもらい、さらにそれについて意見を質問します。真面目な生徒さんも多くて、テーマに沿った文章や「昨日何していましたか？」という質問に対しても、すごくたくさん書けるんですよね。
でも、そこで、先ずして欲しいことが、口に出してみる、ということです。
「文章添削お願いします」ということも大事ですが、まずはそれを声に出して言ってみる。そして講師からはそれについての質問をして、そこからまた会話がひろがっていくんですね。文章を作ってしまうと安心してしまうので、それを話してみる。アウトプットしてみる、口を動かしてみてください。
会話が上手な方、上達の早い方は、英語の歌をうたったり、好きな映画をみて真似したり、
ただ、見る・聴くだけでなく、真似たり音読したり歌ったり、声にされていますね。
完コピしようとか何十回リピートして暗記しようとかでなく、習慣的に、聞こえたことをボソボソでもいいので、口を動かして反復してみるのはとても効果的です。
主に初心者の方向けに、オンライン英会話の活用方法としてのアドバイスをお願いします。
大人の英会話倶楽部ではいろんな先生が選べます。
日本人の先生と２〜３回同じテーマでレッスンを受けてみて、「これについては話せるな」と感じたら、他のフィリピンやネイティブの違う先生を受講してみる方法をお勧めします。
毎回、新しいことを学びたいって気持ちも分かるのですが、「同じテーマで」と言うのがPointです。
今日の学びを次のレッスンで活かす。3回やれば短期間で3回、アウトプットできますよね。3回目はかなりスムーズに話せるはず。
海外の先生とは、
そこで発表するんだという気持ちでやってみると、日本人の視点ではない質問や意見が聞けるのです。抜けているところを指摘してもらえたり、「こういう別の言い方あります」という新しい発見があったりだとか。
講師によりアドバイスの切り口も変わり、「同じテーマで」は、さらに、理解度・定着度が深まります。
レッスン後にもらえるフィードバックや、レッスンで言われたことを次に活かせるように日本人講師と話してあってみる。そんな風に活用してみてください。
同じ先生で、慣れてくると、質問も解説も[文法寄り]のレッスンになりがちです。
「文法は基本大丈夫なのでもっと喋ってみましょう」。毎回文法ばかり気にしすぎてしまうと、毎レッスンが文法寄りになってしまうので、もったいないですよね。
Yuka先生ご自身、どのような英会話学習をされていますか?
YouTubeやNetflixなどで、気楽に見れるドラマや映画を字幕なしで観ています。海外人気ドラマの「フレンズ」はシーズン１から１０くらいまで、寝る時間を惜しんで一気見しました。あれこそ日常の本当の会話なんだろうなと思います。YouTubeで「フレンズ 英会話学習」と検索するとたくさん出てきます。
それを観て、アウトプットはどうされていますか？
繰り返し見て、言ってみて練習しています！
電車のなかでもマスクしてるので小声でいってみたり（笑）。オンラインレッスンでやる方法もあります。時間が作れないときもありますので、ご飯作ってる時、お風呂入ってる時、空想上でもいいんです。
一人英会話すごくいいです。
シャワーカンバセーションというらしいです。自分で質問役、回答役などの状況設定をするんです。「これはどうやって聞くんだろう？」と「どう答えるんだろう？」と・・馬鹿馬鹿しく思ってしまうんですが、それをやってみるのはよいですね。
一人でもできる「インプットしてアウトプットする」を先生ご自身も習慣化されているんですね。
学習したい、上達したいというモチベーションを維持させるのは難しいですよね。先生の支えも大切ですよね。
容易ではありません。その時は、小休止を入れてみるのもいいと思います。
英語は長期的に習得するものなので、テストや必須資格に追われているのでなければ、ゴールまで先は長いです。
一生勉強していく・・”この先何十年”と考えただけでモチベーションは下がってしまいますよね。楽しくやるほうがいいですね。
一旦離れて・・英語の映画を選んでたり、英語に関連するものを探したり・・気持ちが向いてきたら再開しましょう。
あと講師を「英会話のパートナー」と思って欲しいですね。
これは私自身がオンラインの先生から言われたことなのですが、先生と生徒という関係ではなく
英語で楽しくコミュニケーションしたい(そのために学んでいる)のですから、
その先生に言われた時に、「心を通わせて楽しく会話したい」がとても大切だったってことを実感しました。
「英語を教えてもらいます」と言うよりは、「今日こんなことがあったんです」や「今日はお菓子を食べながら話しますね」でも、いいです。
そこから、「じゃ、このお菓子食べたことありますか？」「お、ここでは完了形が使えるな」と、英語の文法にも繋がります。
お互いに対話のパートナーとして参加しあう。これが、最初にお話した、受け身ではなく、話し合うことを中心にした”効果的な英会話の習得方法”になります。
生徒の皆様には、
私は皆様のパートナーとして、いつもお相手できることを楽しみにしていますので、たくさん話してください！ということを伝えたいですね。
最後に、生徒さんにメッセージをお願いします。
私を選んでくれたなら、会話を楽しみましょう！そしてGet to know each other（お互いを知りましょう）。
そこが大事なので、ご自身の話したいこと、気になってることを話したいですね。
最近コロナの話し、ワクチンの話などたくさんされていると思いますが、コロナが収束したらどこに行きたいですか？ぜひ教えてください。
事務局よりコメント
Yuka先生はサバサバと何でも受け止めてくれ「一緒に会話のパートナーとして英語を楽しみましょう！」と笑顔がとても素敵な印象でした。
