あなたは日本の学校で発音記号を教えてもらった記憶がありますか？おそらく殆どの人が記憶にないと思います。英文法や英文読解に力を入れるあまり、話すこと、そして声に出すための発音の基礎を疎かにしてきました。
残念ながら、私たち日本人の英語学習の基礎プロセスには、「声に出す練習」が不足しています。そして、正しいお手本がないまま発音練習を行うと、カタカナ英語がさらに強化されてしまうという悲しい現状があります。この記事では、私たち大人が発音力を養成するために必要な、「理論の理解と身体を動かす練習」について解説します。
大人の発音矯正：感覚ではなく「理論」で理解する
「ネイティブの発音を闇雲に真似る」だけでは、口の開け方や舌の動かし方といった根本が理解できていないため、正しい発音を習得することはできません。私たち大人は、子供のように耳だけで自然と覚えることは難しいため、理論を理解して身体を動かすことが重要です。
矯正の第一歩は「発音記号」を理解すること
何が正しい発音なのかを知るには、**発音記号の読み方を学ぶ**ことが不可欠です。子音と母音に分解し、口の開け方や舌の位置を理解すると、良く知っている単語も全く別の角度から観察することができます。
日本人にとって難しい**RとLの違い**なども、発音記号を学ぶことで「口の形の違い」として明確に理解できるようになります。
「テキトーな発音」を避けるための必須練習
オンライン英会話レッスンでは、以下の内容を分かりやすく、実際に声に出しながら、できるまで練習していきます。英会話初心者の方にこそ受講いただきたいレッスンです。
- 短母音・長母音・二重母音の違い
- 有声音・無声音の区別（/p/と/b/など）
- 破裂音、摩擦音といった子音の発声法
発音矯正あるある：自習で「カタカナ英語」を強化「音読学習は大切だと聞いて毎日続けているが、**自分の発音が正しいのか分からない**状況で繰り返すことで、誤った発音を正しいと信じてしまう。」
間違ったスイングを繰り返す素振り練習が非効率なのと同じです。**正しい発音を聴き、矯正してもらえる環境**こそが、英会話上達者全員の共通点でした。
日本人講師の発音指導が最も効果的な理由
正しい音を身につけるためには、オンライン英会話レッスンで「英語を発声する事」が不可欠です。独り言練習では、自分では正しいと思っている発音も、必ずどこかで間違っているものです。
講師からのアドバイス：日本人講師の強み
私たち日本人講師は、発音について以下のような指導が可能です。
- **母語の影響の理解:** 日本語特有の舌や口の動きが英語発声に与える影響を理解しているため、的確な指導が可能です。
- **体系的なノウハウ:** 日本語ネイティブが、伝わる音を出すための**具体的なノウハウ**を教えられます。ネイティブの発声を真似るよりも、日本人講師の発声を真似る方が、伝わる発音は容易に習得できます。
- **理論と実践の両立:** 文法学習を疎かにしてきた私たち大人には、しっかり理論を理解して、実際に身体を動かして発声しながら練習する方法が合っています。
オンラインレッスンでの継続的な活用
録音して自分の発音を聞き返すこと、オンライン英会話教師に必ず間違いを正してもらうことなど、**正しい音に修正してもらえる環境**でなければ、カタカナ英語の強化にしかなりません。声に出す練習はとても大切です。正しい音をよいコーチから学び身に付ける方法を、日頃の英会話学習に取り入れていただければと思います。
発音記号と矯正法に関する疑問（FAQ）
- Q1. 発音記号を学ばないと、発音矯正はできないのでしょうか？
- 発音記号は、正しい発音の「設計図」です。大人になってから英語を学ぶ場合、耳で聴くだけでなく、口の開け方や舌の動きを**理論で理解**した方が効率的です。発音記号を学ぶことで、正しい音を出すための口の形や、子音と母音の違いを明確に理解できます。
- Q2. 日本人講師は、発音矯正においてもネイティブ講師より優れていますか？
- はい、効率的な学習においてはその傾向があります。日本人講師は、日本語母語の発声が英語に与える影響を理解しているため、具体的な口と舌の動かし方といった、日本人が「伝わる音」を出すためのノウハウを教えることに長けています。
- Q3. 独学で音読練習を続けるのは、なぜ効果がないと言われるのですか？
- 「間違ったスイングを繰り返す素振り」と同じで、自分の発音が正しいか分からない状況で練習を繰り返すと、誤った発音を正しいと信じて**カタカナ英語が強化**されてしまうためです。正しい音に矯正してもらえる環境に身を置くことが、カタカナ発音を直す唯一の方法です。
