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簡単なことも直ぐに言葉にできません<初級者>(回答者:H先生)


「簡単なことも直ぐに言葉にできません」と思われている生徒様に向けたアドバイスをお聞かせください。

シャイで内向的な性格、まさに私はそういう子供でした。国語の時間が大嫌いで、発表することが苦手、恥ずかしい、日本語なのに、簡単なことも直ぐに言葉にできなかったんです。先生に当てられないように、目立たないように、下をむいていた子供でした。自分の言いたいことが伝わらない、伝えられないために理系に行きました。数式ですと100%話さなくてもわかってもらえるんです。しかし弁論大会に出るような快活で目立つような子が憧れでした。

1つ目のポイント:英語を表現する【自分を演出してみよう】

このことから、英語を喋る時にパッと、それまでの自分を捨てて別の人格になって演じてみようと意識するようにしてみました。

“別の人格”というのは、意識としてですね。

文化も習慣も表現方法も違うのですから、英語を話すときは英語を話す相手に分かりやすい表現があります。

日本語会話でもTPOにより表現は変わりますよね。いつもの調子だと英語圏の人には分かりにくい、いっそ、まずは、英語圏(相手)のテンションに合わせてみよう。

最初は、それを意識的に行うことで、私は話し出しやすくなりました。

経験を積むうちに、お互いにとって理解しやすい快適なコミュニケーションは、身振り手振りも含めて(意識的にではなく)自然にできるようになります。

日本語で「よろしくお願いします」「お手数おかけしました」は、首を縦に振りますよね。お辞儀の文化です。

英語ですと、Hey guys! What’s up!  と顔の表情、肩や手、体全体を使って表現します。お辞儀するような表現はあまりありません。

日本が縦の文化とすれば、対照的に横揺れの文化と言ってもよいと思います。

体全体を使ったジェスチャーの違いは国の文化や習慣の違いが大きく影響しています。

コミュニケーションは言葉30%、ボディランゲージ70%とも言われています。日本語が通じ合える日本とは異なり、多様な言語、習慣の人々が大きな大陸でコミュニケーションしなければならない国々では、ボディランゲージがとても重要で、発達してきたのかもしれません。

それがコミュニケーションとして普通なのですから、日本人同士の会話の調子だと、「気持ちが伝わらない(そう思ってないのかも?何考えているのかな?)」ってことにもなりますよね。

少し昔の私自身の話ですが、40歳手前で子供の入塾をきっかけに、英語をはじめました。

最初はNHKラジオ英会話から始まり、英語の教員免許も英検も通信の講座もとったり、TOEICの存在を知ってからは勉強しました。TOEIC800点を取得したあたりで海外旅行に行きました。少し自分の英語力を試してみたい気持ちもあったんですね。

現地のサンドイッチ屋さんでHow much is it?と聞いたのに、ハム&チーズが出てきたんです。たったそんな簡単なことも通じないんだ。そのことが本当にショックで、No noという意思表示もできず、ただただハム&チーズをそのまま買いました。言いたいことも言えないで、なんだこのTOEIC800点。このままじゃいけないのだとようやくわかりました。

「びっくりした」「たのしい」「困った」「違う」・・・言葉が通じなくても気持ちが通じるくらい、大きく表現してみましょう。

相手の動きや感情を感じながら、会話のテンションに合わせて表現豊かに(別の自分を演出してみる)。シャイで「どうしても・・」という方向けのまず第一歩のアドバイスです。

2つ目のポイント:【ジャーナリングをつける】

当時視聴していた海外のYoutuberさんが、そのチャンネルのなかで、

日記(ジャーナリング)をつけることが”簡単なことをサッと言えるようになるきっかけ、”練習や訓練になる”と言われていました。

実際に行ってみて・・その効果は絶大でした。

おもしろいことに、人は同じことを言ったり書く傾向にあります。

例えば、釣りが好きな人は・・・、今日は釣りに行った。どこで釣った。誰と釣った。何の魚を釣った。魚の種類がどんどん増えていきます。そこで魚に関しての英語が詳しくなっていくんです。

釣りでなくてもいいです。毎日同じことをしなくても、Last Saturday I went to a restaurant.(先週土曜にレストランに行った)でも、何を食べたか、どうやって行ったか、誰と行ったか。それだけでも十分です。3行だけも良いです。書き止めることで、単語の意味や熟語を探してみたり、自分だけでも英語に触れる習慣をつけることができます

それをオンラインレッスンを通じて、先生に言ってみる。日記でライティングを重ねて、オンラインでスピーキングをすることが練習・訓練になっていきます。

日記をつけてるときも、アクティブに能動的・主体的にこちらから発信していけるように、書き留めてみてください。

日常の習慣・生活パターンを利用して、同じような内容であったとしても、何度も書いたり考えたり読んでみたりを繰り返しながら、英語で表現できることを広げていくのですね。

はい、

あと、英語は、基本的にSV+足し算、です。

主語・動詞+付け加えていく。「英語は3語で伝わります」という書籍の著者でもある中山祐木子さんが「技術系英文ライティング教本」という本も出されています。

この考えが、とても理系の考え方で私はいいなと思っています。理系やエンジニアの方向けかもしれません。

理詰めで、英語は単純だ!と言い切られていて、
私が企業英語のコーチをしていたとき、英語嫌いな方々がこぞって「面白い」といって読んでくれました。まさに「簡単なことも直ぐに言葉にできません」という方たちでしたので、これを読むことによって実際TOEICの点数が上がった方もしたり、今まで苦手意識を持っていた人が英語へのモチベーションのきっかけになったり、さらに英会話への意欲UPされていました。理系の、物事の仕組み、に興味がある生徒さんは一読してみる価値はあるかもしれません。

そして最後になりますが、

3つ目のポイント:【楽しむこと】です。

自分の「アイデア(考え)」を持って、楽しむことが大事です。

生徒さんで感銘を受けたことがありました。

いちばん初めのレッスン前に「私は英会話は諦めました」とメッセージをいただきました。「好きな詩を読むのでそれについて間違いをおしえてください」と言われたんです。

そこで気がついたことが、本当のコミュニケーションは喋らなくてもできるのではないかと

英語の詩を書かれて、ご本人が読まれます。英語で伝えたいことがすぐに言葉にできないかもしれませんが、好きなこと、楽しいことでアプローチすると、会話や言葉が少しずつ出来てくるものだと思います。

心配しなくても大丈夫です、すぐに言葉が出てこなくても詩だったり、本だったり、日記だったり。
[楽しい]の次は[もっと知りたい]という好奇心が増えて、そこからもっとたくさんのアプローチができていきますね。

私自身が励みになり、英会話学習を愉しく取り組めるようになった、切っ掛けに、タレントの出川さん、ルー大柴、野球選手の川﨑宗則さんがいます。

出川イングリッシュ、ルー大柴さん、川崎ムネリンさん、ぜひ、Youtubeなどでご覧ください。

ものすごく面白くて何度見ても笑っちゃいます。
全員に共通していることが、楽しくコミュニケーションをしている。すぐ言いたいことが出てこなくてもジェスチャーや表情、日本語でだっていいんです。

心や気持ちがあれば万国共通 通じます。言いたいことが直ぐ出てこなくても、楽しく、コミュニケーションが出来ていますね。