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簡単なことも直ぐに言葉にできません<初級者> (回答者:Junko先生)


Junko先生は、アメリカのフロリダ州で9年生活され、小学・高校の英語教師や塾講師、企業向けTOEICセミナー講師など様々なフィールドで活躍、翻訳・通訳のご経験もおありです。そんな人と人の出逢いを大切にするJunko先生に、「簡単なことも直ぐに言葉にできません」という課題についてお尋ねしてみました。

さっそくですが、Junko先生は「簡単なことも直ぐに言葉にできません」とお悩みの学習者さんにどのようにアドバイスされますか?

はい。まず、お伝えしたいのは、「中学英語を理解しておくこと」です。

なぜかというと、日常会話は中学3年までの文法・語彙を理解できていれば十分だからです。簡単なことが咄嗟に出てこないとお悩みの生徒さんは、まずは中学英語をやり直してみてください。

この時、わざわざ難しい言葉や言い回しなどとは結び付けないようにしましょう。

まずは中学英語のマスターを目指して、使用頻度が高い簡単な[ヘビロテ]できる言い回しを、頭の中の1番手前の引き出しに入れていきましょう。頭に入れたことを使うことで、いつでも取り出しやすい手前の引き出しに入れてある状態になります。

そして、実際に使っていきながら、引き出しの中の在庫を少しずつ、たくさん増やしていきましょう。

英語の言葉にするときに、意識してほしいことは、「主語に何を選ぶか?」ということです

例えば、インターネットで勉強できる。→Internet can study.と、日本語順で咄嗟に訳しがちです。

日本語って、文脈で分かる主語は省くことが多いですよね、英語の場合は、S(誰が、何が)+V (する。される)。出だしの主語を間違えると、後が続かなくなったり、会話の途中で立ち往生してしまい、相手にも分かってもらえず、冷や汗が出るような気まずいムードになります。

英語を話す前に「主語は何か?」を一瞬考えてみて、You(I, We) can study on the Internet.と組み立てなおすことが大切です。

単に日本語訳を英語訳にするのではなく、主語は「人なのかモノなのか」を少し立ち止まって考えてみましょうということですね。

はい。ただ、中学英語をやり直し、自宅学習で練習していても、いざ英会話レッスンになると咄嗟に英語が出てこないこともあると思います。

答えを英作文化して、それが正しいか否か・・話し出しに躊躇してしまうこともありますが、

そんな時は(そんなときでも)、何らかの意思表示をしてみてください。

例えば、「あなたは食べ物で何が好きですか?」と聞かれた場合、
すぐに英文として出なくても、文章の中の1単語「(たとえば)そば」だけピックアップして伝えることはできるはずです。
それによって、「あなたの質問の意味は理解しています。答えは、ソバです(質問が聞き取れなかったり、答えたくないわけではないです)」って、相手に伝えることになります。

その間を利用して、主語は何か?述語は何か?と文章を考える時間にして、言い直してみる。
その英語表現が間違っていても、相手(講師)もスムーズにお話しできなかった原因を把握しやすいですし、会話のサポートも行いやすくなります。

他にも、Sounds good.やExactly. Absolutely.など短い間をつなぐ相槌フレーズも便利ですから、2~3個ストックしておくといいと思います。

何らかの意思表示をすることで、相手がどれくらい聞き取れているのか、理解できているのか度合いがわかりますので、会話が展開していきやすいです。もし、ピックアップした単語に誤解があれば、相手がもう一度違う言い回しで質問を投げかけてくれるはずです。

単語や間をつなぐ相槌フレーズを使って、相手に意思表示することが大切ですね。

私は普段、公立小学校の英語授業を担当していますが、近年文科省のすすめで、小学校高学年・中学校での取り組み「Small talk(スモールトーク)」が注目されています。
その取り組み方は各学校ごとに異なります。私が過去担当したクラスでの取り組みを簡単にご紹介しますと、2人1組になって、お題を1つ決めて、1分間の会話キャッチボールができるかトレーニングしています。
簡単に言うと2人1組になって、お題を1つ決めて、1分間の会話キャッチボールができるかトレーニングしています。こういった取り組みは、テキスト通りの文章ではなく、自分の言葉で1分間話しますから雑談力も度胸も鍛えられます。

頭の中の引き出しに使えるフレーズもどんどんたまっていくはずです。初級者の方であれば、オンライン英会話を活用し、「Small talk」のようにトレーニングしてみるのも良い学習効果が得られると思いますよ。

「Small talk(スモールトーク)」で雑談力を鍛えながら、使えるフレーズを見つけていくといいですね。オンライン英会話では、どう言い間違えたのか?先生とのフィードバックでも振り返ることができますし、自分で考えた言葉だからこそ、早く吸収できそうですね。

あとは、実際に生徒さんで効果があった事例で言いますと、「日記をつけること」です。

普段の日常を日記につけてもらい、それをレッスンで聞いたり、事前にメッセージで送ってもらったりしています。毎週チェックしているうちに皆さん上達していきます。間違った英語でも構いません。わからない箇所はスマホで調べて、日記を書いてみましょう。

 

 

「Small talk」や「日記をつけること」で雑談力を鍛えることも大切ですが、会話をするということは、こちらから質問していく力も身に付けてていく必要があります。

まずは、よく使う質問フレーズ、覚えておくと良いと思いますよ。

先ほどの会話でも、「もう一度、言ってもらえますか」「蕎麦って英語では?」・・会話は相互理解のためのキャッチボールなので、質問返しのテクニックで、言いたいことを相手に伝える、言えなかったことを相手から引き出すことができる。ようになります。

私が実際にアメリカ生活で使っていたフレーズを生徒さんの成長に合わせて伝授していきますね。

■事務局よりコメント

出会いを大切にするJunko先生は、人の役に立てる社会貢献をライフワークに日々様々な活動に取り組まれています。そして、そのグローバルな観点から「英語」の素晴らしさを届けてくださる先生だと思います。まずは、段階を踏んで着実に英語力を鍛えていくこと。その継続のコツはJunko先生が指導してくださいますよ。

オンライン英会話[大人の英会話倶楽部]の日本人講師:笑顔で始まる和やかなレッスンを提供する Junko先生のプロフィールはこちら↓

https://www.english-dialogclub.com/wte/prfdtlfrm/550