レッスンスケジュール追加日に常に予約満席、Eri先生の「一人一人の得意なところに合わせるレッスンとは?」「英会話習得の心構え・秘訣とは?」
元プロのトライアスリート、Eri先生へのインタビューです。
Q1:わたしの英会話習得法・(過去・現在)
まず、プロフィールに書かれているトライアスロン、されていたのですか?
そうなんです、はい、小さい時から。小学校5年の時始めて、水泳はもっと小さい頃からです。
父親が趣味でトライアスロンをしていました。自分が幼稚園生くらいの時からです。
お父さんと一緒にいつもトレーニングしたりしていたのですね。
はい、そして母は水泳の先生なので、母と一緒に泳いだりしていました。
わー、それはスポーツ一家ですね!
そうですね、みんな体を動かすのが大好きです。
それで海外の大会に出場したのですか?
そうですね、はじめて海外に行ったのは高校2年生16歳のときでした。
その時はじめて同級生の男の子と2人で海外遠征という形で、スイスに行きました。
初めての海外だったにも関わらず、全く大人もついてこず、2人で行くことになってしまったのです。後から日本人のチームと合流したのですが、行く時は2人。2、3日は2人きりで。
海外の選手と合同のトレーニング合宿に参加するためにスイスへ行ったのですが、日本からは最初の2~3日は2人だけという状態でした。私たちは高校までの英語しかやっていないので、全く喋れなくて、自分の名前を伝えることと挨拶くらいしか出来なくて。
旅の途中もトラブル続きで、お迎えが来なかったりとか、乗り換えをしたオランダのアムステルダムで荷物が止まっていてスイスまで来ていなくて。。はじめての海外旅行でLost Baggageだったんです。
そんなことが起こるなんてことも知らないし、たまたまそこにいた日本人旅行客の人に助けてもらったりして。結局荷物は次の日に送ってくれることになって無事だったんですけど、今度は電車に乗らなければいけなくて。乗り換えもあって、すごく大変でした。最後もお迎えが来なくて途方に暮れるという(笑)
身振り手振りで、タクシーのおじさんに助けを求めて。行く場所はわかっていたので、そこに連れてってもらって。良い人だったから良かったものの、それが危険なひとだったら・・・今考えたらとても怖いです。
その経験から、英語はしっかりやらないと身に染みた感じですか?
そうです、話せなきゃダメだなと。
学校の勉強、机上の勉強じゃダメだなと思いました。
文法は嫌いではなかったですが、でも、英語自体は好きでも嫌いでもない感じでした。ただの科目の一個でした。
海外遠征をしたことで初めて「英語はコミュニケーションをするツールなんだ」とわかりました。
帰ってきてから、どんな勉強をスタートしたのですか?
それから日本に帰ってきて、学校の英語はもうダメだと思ってしまったんです。
後から文法は絶対必要だということに気づくのですが、でもあの時はもう絶望していたので、高校まで5年間英語やってきたのに話せないなんて・・・と。
映画ばっかり見ました。洋画ばかり。その時は英語字幕のない時代なので、日本語字幕のところも紙で隠して、テレビに貼って、タイタニックやアルマゲドンなど、その頃人気だったのを観ていました。
とにかく会話はどうやってしているのだろう??と。とにかく耳鳴らしと。英語字幕は出てこないので、耳コピをするしかないのですが、ひたすら映画を見ていました。
単語や文法よりも、洋画を見てリスニングですね?
そうですね、リスニングです。それと、映画はビジュアルでイメージが脳に入ってくるので、どういうシチュエーションで、どういうニュアンスで話しているっていうことがよく学べます。
私は「目と耳から学ぶのが得意なタイプ」のようで、リスニング力はすごく上がりました。映画の他に英会話の本を読んだり、NHKの英語番組を見たり。
NHKラジオは朝早く起きられなかったり、朝のトレーニングがあって見られなかったりしてうまく時間が合いませんでした。
今はラジオも自分の好きな時間に聴ける時代ですね。なので、教材の幅、選択肢がたくさんありますね。
羨ましいです、YouTubeなどでも字幕を付ければすぐ出ますし、映画を1本見なくても(2時間以上かかるので)、10分ちょっとの動画があったりとか便利な時代です。
英語を勉強しつつ、大会にも出ていたのですか?
はい、国内の大会がメインでしたが、海外も年に何度か行っていました。海外から外国の選手が日本に来ることもあるので、その当時の高校生としては外国人と触れ合う機会は多かったと思います。
その方達とはどんな話をするのですか?
トレーニングの話やレースの話をしました。あとは試合前に競技説明会があり、それも全部英語で行われるので、理解できなかったところを再度尋ねたりするときに英語が必要となりました。
国外の選手同士でのやりとりはどうですか?
その頃はSNSやFacebookなどはまだなかったので、主にメールです。メールのやりとりでした。電話は顔が見えずハードルが高かったので。
今現在はEri先生のご自身の英語力のキープはどうされていますか?
トライアスロンをしていたころは、リスニング重視でそこまでは話すことはできなかったのですが、トライアスロン選手を引退した後に就職することのできたインターナショナルスクールで随分とスピーキング力は伸びました。
同僚の半分は外国人だったので、日本にいても日常的に英語環境でした。そこですごく話せるようになって・・
最初はミーティングなんかも全部英語なので聞くことはできても、自分の意見を正しく伝えることがすごく難しかったりして、その時にはじめて「文法は必要かも?」と思ったんです。
私はずっと映画とかでスラングを交えながら、カジュアルな英語を学んできたので、それではビジネスの場面ではダメだと気づきました。。
英語は語順がとても大切な言語ですし、文法を正しく理解して使うことで初めて相手に自分の思いを正しく伝えることができます。そこを疎かにすると相手に失礼に伝わることがあるのだと学びました。
インターナショナルスクールで勤務していた時は、スピーキングについては仕事を通じて学んでいき、それとは別にTOEICや英検のテスト受けて、自身の英語力を上げました。
今でもTOEICや英検は年に1回2回は受けています。今も海外ドラマや映画をNetflixやAmazon Primeなどで見ています。
今の時代はものすごく便利ですよね。子供の頃では全然考えられないほど、全然違いますね、便利になっています。
ほんとそうです、うらやましいですよ。海外に行かなくても英語を学ぶツールがたくさんあって、楽しんで学ぶことができますよね。
私もドラマを見たり、他にもPodcastのアプリでいろいろな番組をリスニングしています。
それに加えてオンライン英会話を生徒として4年半、5年くらい継続して受講しています。毎日はできないのですが、週に4〜5回はしています。
自分の学習法としては、ドラマをみる。Podcastを聴く。オンライン英会話をする。あとは試験(TOEIC・英検)勉強をする。
Q2:どんな生徒さんが多いですか?
Eri先生の生徒さん固定のリピーターの方が多いですか?
はい、そうですね、大人の英会話倶楽部で働き始めて今2年で、最初のころに出会って長く受講いただいている生徒さんが多いです。
Q3:Q2に対して、どのようなレッスンを行っていますか?
生徒さんによってレッスン内容は違います。まずは目的を聞いてその方の要望にあったレッスンをこちらで考えます。旅行先での英会話だったり、学生の子には学校の勉強のサポートをしたり。ビジネスで使いたい方もいますし、趣味で英語を楽しまれている方もいますね。
その人の得意なところ、不得意なところを見極めて、その方にあった方法でレッスンを行うようにしています。
どの生徒さんでも、必ずフリートークはレッスンの3分の1くらいは入れるようにしています。『英語はコミュニケーションツールだ』という思いが私の根底にありますので。
初級の方には中学文法の基礎はしっかり学んで頂きたいので、『瞬間英作文』などを用いて文の組み立て方を指導します。その基礎がしっかりできている方には会話を中心とした教材使って、語彙力を伸ばし表現の幅を広げて行くようにしています。
レッスンの予約ですが、スケジュールが予約で埋まるのが早いですよね。
私はレッスンのスケジュールを半月に一回、1日と15日に開けているので、生徒さんもそれに合わせていつも同じ時間を予約してくださっています。
なるほど、そうなんですね。どんな風に予約を受けているのなと思っていたんです。予約はどのくらいで埋まるんですか?
オープンして数時間以内くらいですね。皆さん、その日を待ってくださっているようで、感謝しています。
チケットぴあみたいですね!
公民館でも教えられているそうですが、教えている生徒さんはどんな層ですか?
そちらは地域の50代、60代、70代の方が多いですね。
楽しそうですね。
はい、すっごく楽しいです。グループレッスンなのですが、皆さんおしゃべりに集まってこられてるので。
3人、4人のクラスで、1クラス1時間です。公民館では週2回教えています。それぞれ1日4クラスくらいあります。英会話教室がいろんな公民館で教えるというスタイルで、自宅から近くのところで教えています。
公民館を主体とした英会話スクールがあるんですね?
そうです。大人の教室と子供の教室があるんですが、これまでにインターナショナルスクールで10年間子供に英語を教えてきたので、次は大人の方を教えたいという思いがあって、今は大人の方を中心にレッスンを担当しています。
最後になりましたが、
Q4:英会話学習者へのアドバイス・メッセージをお願いします。
英語学習はモチベーションを保つのが一番大変かと思います。
どこかで成長を感じなくなってつまらなくなってしまったり、難しいと思ってやめてしまったり。
日本にいると仕事で使う以外では、日常的に使える環境があまりないと思うので、やはりモチベーションを保つためには「自分の目標を立てる」のは大事ですね。
旅行好きな方はパッケージツアーを使わないで海外旅行に行ってみるとか、まだこれから仕事を探すような年代の方でしたら、英語に携われるお仕事を思い切って探して見るのも1つの方法だと思います。あと英語の資格試験もオススメです。点数で英語力を図れるので自分の成長がわかります。健康診断のように、年に1回は受けてみるとモチベーションの向上に役立ちますよ。
TOEIC満点(990点)目指していますか?
あ、はい。目指しています。
英検はちょうど1年前に1級が取れたので、TOEICが次の目標ですね。
私にとって試験勉強は楽しいものですが、机に向かうことだけが勉強ではないですから、皆さんも自分の好きなもので、モチベーションになるようなものを見つけられると良いと思います。
それと、自分が大切にしているQUOTE(名言)があります。
Step out of your comfort zone. 自分の居る場所から一歩踏み出す。
日本人は謙遜することが多かったり、人に迷惑かけることは悪いことだと思いすぎていると思います。例えば、「私の英語力では仕事で使えない」とか「まだ個人旅行には行けない」など一歩踏み出す前に完璧にしたいと考えている方が多いように思います。
もちろん完璧であることは大事です。でも、きっとそれよりも、一歩踏み出してみることのほうが結果的に成長できると思います。思い返せば、私のはじめての海外遠征もそうですし、就職でもそうですが、少し困難なシチュエーションになった時に「やらなくてはいけないもの」が出てくるんです。自分を守ったり、責任を果たすために。もし一歩踏み出すことを迷われている方がいたら、このQUOTE(名言)で背中を押すことができたら嬉しいです。
でも基本は常に楽しく!これが一番大切です。
これのおかげで文法の基礎と自然な英語の表現が身につきました。レッスンにも取り入れてます
1年に1回ですがトライアスロンの国際大会に日本チームのスタッフとして連れていってもらってます。
真ん中の人?は大会マスコットです。