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日本人の英会話講師:Mimi先生にインタビュー


日本で8年間英語講師後、現在アメリカ在住20年以上、英会話講師業と共にNYで駐在員ご家族のアメリカでの生活スタートの基盤作り・サポートもしているMimi先生へのインタビューです。

Q:NYに住んでおられますが、アメリカ生活は20年になりますね、音楽の勉強のために行かれたそうですが?

はい、20年がっつりNYではなくて、アメリカでの生活が20数年になります。今はもう全く離れていますけど、日本で音大を卒業して、音楽を学ぶためにマサチューセッツに来ました。

Q:Mimi先生のレッスンは発音に特に着目されていますが、やはり、それには音楽を学んできたことが関わりますか?

声楽をしていたので、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語の曲を歌うために、学校で発音の授業がありました。
日本の学校では(英語での)声楽の授業はないのですが、アメリカでは発音の授業があって、声楽の基礎として、アメリカ人の方も、他の留学生も皆がまずは訛の矯正。正しい発音を身に着けます。

 

アメリカ人なのにその音が出せなかったり・・・面白かったです。

授業で題材にする楽曲は様々ですが、やはり、アメリカなので、英語のレパートリーが増えて、そのために、英語の発音は徹底的に学ばされました。

Q:Mimi先生にとっての英語に接したのは、歌からですか?

全くもって、そうです。
中学・高校時代、全く英語は好きでなく、一番嫌いな科目のひとつでした。まさに単位を取るための科目。英語のスタート地点は音楽です。

Q: 今、英語と日本の比率は?英語オンリーですか?

主人が日本人なので、お互いの会話は日本語。それ以外は英語。半分半分くらいかもしれません。

Q:英語の学ぶきっかけは?

アメリカに来る前は、ほぼ無いです。寧ろ大嫌いで欠点レベルでした。
日本の音大でも英語の曲を歌うことがなくて、フランス語、ドイツ語、イタリア語などの歌が主でした。
必須科目でドイツ語を選択しましたけど、日本の中高校の時の英語学習と一緒で、文法や読解中心で[発音]を学ばないといけないことはありませんから。単位を取るための勉強でした。

それでは、スタート地点は?

そういう意味では、かなりずれています。「とにかく、そのプロフェッサー(音楽の先生)について音楽をやりたい」が第一でした。それだけ、でも、それは強い感情でした。

たまたま、その方がアメリカ人でアメリカに住んでいたということで、イタリア人であったらイタリアに行っていたと思います。

彼女のレッスンを受けたくてアメリカへ行きました。
行った当初、ただ、受け入れてくれた先生も「来たはいいけど、あなた、英語できないよね?」って事で、「それでは授業について行けないので先ずは英語を学ぶように」と言われ、大学院のクラスを取る前に、半年間現地のプライベートのESL学校に通わされました。
そこで勉強しました、英語漬けでした。

もう泣く泣くの日々で…
やりたくない英語を音楽のためにやらざるを得ない。しかも英語を英語で勉強なので訳が分からない。
音楽の勉強のため以前に、生きていくために学ばないといけない状況で・・それがあるから今がありますが、まさに[21才からの英語学習スタート]でした。

Q:どのくらい経ってから英会話ができ始めましたと感じましたか?

3ヶ月経ったくらいに、なんとなく言ってる事はわかるようになりました。
ただ・・そこからが新たな壁で、言っていることはわかる、でも、それに答えたいんだけど、答えられないもどかしさ。

Q:次の段階、言いたいことが言える・通じる段階になるには?

ESLの先生にどうしたらいいか相談した結果のアドバイスは「兎に角、Hang Outしなさい。お友達と」
「なるほど、遊びで覚えられるんだったら・・」と..そこから毎日、友達とご飯にいったり、どこか遊びに行くようにしました。

ラッキーだったのは、その街(North Hampton)にアジア人は私一人。
もちろん、そのESLの学校自体もアジア人は私一人のちっちゃい街。
21才で英語を学びに来ている私のような人も殆どおらず、周囲の英語学習者は高校生や大学を目指す10代の若いヨーロッパ人ばかり。若い人たちとの交流でした。
欧州の人たちは、ちょっと発音くらいで文法も似ていることもあって、英語の吸収がすごく早い、また、そこで壁にぶち当たり「なんで!」って。

この環境は、辛かったけど凄くラッキーでした。

半年後に受けたTOEFLの試験でListeningがほぼ満点。
それには、自分も先生方も驚きました。落ち込みながらがむしゃらに、でも上達はイマイチ自覚できないなかで・・。
先生方からは「音楽やってるからじゃない」「音楽をやってきたことで耳がいい、発音の違いとかが聞こえているんじゃないか」と言われました。

「耳の良さ」を人と比べることはできないですけど、音楽をやっていたことで、日本語にない音の違いを認識できていたようです。

Q:音楽の勉強がスタートして、その時期は、支障なくお話しできる状態でしたか?

試験では合格ラインでも、1年たってもやはり、自分の中で自分が伝えたいことを伝えきれている感じは持てませんでした。
英語話せる?って問われれば I can understand, but I can’t…speak English.でしたね。
更に1年以上たって、やっと喋れるよってことでYesになりました.

留学して4年後に主人と出会いました。一般的な留学をするやり方で彼はきていて、私とは英語学習のプロセスは全く違います。
彼のようなプロセスが一般的だと思います。

 

 

 

Q2:オンラインレッスンは、どんな生徒さんが多いですか?

最初の頃はシニアの方が多かったけど、最近は30〜40代のミドルの方が多いように思います。

Q:どんな目的の生徒さんですか?

一番は、海外に行かれた時、現地の方ともっとコミュニケーションを取りたい。
観光もですし、ビジネス出張・商談のための、かなり具体的な練習などもあります。
いろんな目的や夢を持たれている方と出会えて愉しくて、たとえば、
International Lisence 救命パイロットの志望の方とか。近隣諸国(韓国や台湾に行く時にインターナショナルな資格が必要なので)

Q3:Mimi先生のプロファイルには、発音習得に際して、其々の人の骨格や舌などに合わせた学び方があると書かれていますが、具体的には?

発音矯正で受けられる方もとても多いです。
日本人はLとRが苦手ですよね。
例えば、普段、「らりるれろ」を言うときにL寄りか?R寄りか?で、LよりならLをあえて意識しない方がよかったりします。
そうであれば、Sallyを発音するときに、無意識に
に普通にに発音すればよい。そこで、あえて、区別をしようと舌を上につけようとか思うと、せっかくの綺麗なLサウンドが消えてRよりになったりするケースもあります。
そこは、実は、自分で自分の発声は分からないので、独学だと間違って遠回りしてしまうことがありますね。
最初に「らりるれろ」って言ってもらってから、その方にあった直すべき部分だけを修正していきます。

Thの音。
Mathの音はマスではなく、本来、thは音はほとんど出ないですよね。
回を重ねるごとに癖になって、正しい音が出せるようになってきます。

発音指導を専門的に求められている生徒さんには
ブリティッシュかアメリカン、どちらが希望かも聞くようにしています。

ブリティッシュは私はできないので、ブリティシュを希望の場合は、探しされたほうがいいですよとお伝えしています。
日本ではアメリカ英語で学ばれている方が多いと思いますが、個人で学ばれている生徒さんの場合、日本ではオーストラリアの先生も多いので、
オージーとニュージーはブリティッシュなので、知らず知らずにそちらよりになっている生徒さんもいます。

発音に関しては、どこまで追求するかってことも、人それぞれでいいと思います、私はたまたま音楽をやっていたので、歌やるときは追求します。
一般の方はそこまでこだわらなくてもいいでしょうし。
あと、歌詞の内容を掘り下げて教えて欲しいという方もいて、その際は歌詞を訳すだけでなく、「その歌手だから」とかニュアンスとか、言葉や発音に込められた背景なども興味を持ってもらうようにしています。

Q:レッスンで心がけていることは?

どんなレッスンがよいかは生徒さんが決めることだと思っているので、生徒さんに何に興味あるか?何をしたいのか、Target(目標)をはじめに教えてもらうようにしています。

それに対して何をするか、ですけど、否なことは絶対続かないので、「何をするのが好きですか?」を確認しながら、それに沿って組み立てていく感じです。

Q:発音指導の希望の生徒さんも多いと思いますが

たしかに、それで受講いただく生徒さんは多いです。
それでも、やはり「発音だけでいいのか、それは何のためなのか?」を確認しながらです。
「ネイティブと楽しく会話したいため」であれば、やはり会話練習はしないといけないので、発音10分、会話10分とか。
how was your weekend?から始まり、お話していきながら、その都度修正していきます。

基本、テキストは使いません。私自身がテキスト学習は苦手だったこともありますが。
例えば、医者さんや看護師さんなら「私が患者をするので看護師さんやってください」。
ビジネスでなら、「どの課に所属?会社の商品。売られている機械の資料。読んでみる。機械の動かし方、言ってみてください」とか。
生活に密着した、[職業]や目標としている[場面]に合わせたRole Playをベースにします。
そういう方に、自己紹介や旅行の話題でやっても、
使う頻度が低い英語や想定していないシーンでは興味が持てないし、活かせないですよね。

Q:発音の動画や学習サイトが沢山ありますし、それをお薦めされる先生もいますが….

いろんなサイトはありますが、
その人はそれを見ても、分からないですよね。
だって、その人の癖があって、そこは、マンツーマンでないと。その人の口と私の口の形を見比べながら合わせていくしかないですよね
なので、私はサイトのお薦めとかはできないんです。

発音記号のこともよく聞かれるのですが、
発音記号の読み方を知っていても、その音が出てているのかどうなのかは判別できないです。
日本人は発音記号好きですよね
それより「聞こえたまま言ってみて」の繰り返し。
子供は聞こえたままを言ってもらいます。そしてきれいに発音します。

Q4:英会話学習者へのアドバイス・メッセージ

英語っていうのものに一度でも興味を持ったならば、期限がないので気長に、長く続けられるように、飽きがこないように楽しむ事が一番です。
勉強と思わず楽しむ。だから楽しめるレッスンを選ぶ。先生だったり、自分にあったやり方。
息の長いものだと思ってもらってやってほしいです。私も住んでいますが、日々習得中なので!

Q: 外国人のいない、英語を喋る相手も身近にいない、そういう環境にいる人は日常的に何をすればいいですか?

「意思を強く持って…..」


何人かは実際にやられている方はいるのですが、
例えば「キッチンに立った瞬間に英語で考えるように切り替える」。キッチンから出たら忘れてもかまわないので。
キッチン入ったから英語だ。

 

 

 

What am I gonna cook tonight?(今日は何作ろっかな?)Where are the carrots?(にんじんどこだっけ?)
Oh I need the milk(牛乳いるんだった)の様に意識して考える。
最初はこっぱ難しいんですけど。だんだん、キッチンからどんどん家の中の場所に広げ行く。広がっていく。誰かではなく、自分ひとりの気持ちのなかで。
Where did I put?(どこ置いたっけ?)
車の中だけでも。お風呂の中だけで。それをずっとやっているのは無理なので、場所だけ限定してやってみる。英語で考えて、英語で言ってみる。
Oops.だけからでもokです。

雑談メインで、愚痴だったり。英語で喧嘩できるレベル、Brokenでわかればいいです。何が言いたかったのか?その時に文法を入れたり。楽しく学ぶことが大事です。

オンライン英会話[大人の英会話倶楽部]の日本人講師:Mimi先生のプロフィールはこちら
https://www.english-dialogclub.com/wte/prfdtlfrm/281