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イギリス英語・アメリカ英語・フィリピン英語の発音の違い(学び方)


国・地域の数だけ英語があり、文法や発音やスペル・語彙の意味・アクセントは異なります。
現代英語の基本であるイギリス英語とアメリカ英語でも、様々な発音の違いがあります。どちらを学ぶ方が良いのでしょうか、何れも理解できないといけないのでしょうか?
オンライン英会話レッスンでフィリピンの先生から発音を学ぶ利点は?
これから英語を学ぶ方、英会話初心者の方向けの発音に関するTipsです。

イギリス英語とアメリカ英語の発音、いずれも理解する必要があるのか、学ぶ必要があるのでしょうか
結論としては、何れかを学んでいく事が合理的。英語学習のプロセスで、様々な英語に触れながら、違いを認識していく事が自然です。

イギリス英語・アメリカ英語のスペルの違い

日本語同様に、英語も時代と共に変化していて・・現在の語彙・スペルの基礎が概ね固まったのは、今から僅か200年ほど前です。
一概には言えませんが、ラテン語やフランス語、ギリシャ語などの影響が残るイギリス英語と、発音と綴り字が近いアメリカ英語というベースがあります。
フィリピンの英語は基本、アメリカ英語になります。
アメリカ英語とイギリス英語のスペルの違い例
-erと-re center-centre
-orと-our color-colour
-izeと-ise recognize-recognise
-yzeと-yse analyze-analyse
-enseと-ence offense-offence
-ogと-ogue dialog-dialogue
canceled – cancelled

英語のスペル(綴り)の違いと発音の違いは別

綴りが異なっても発音は変わらないケース、同じでも異なるケースもあります。
英米語の発音の違いなどは、フィリピンの先生もよく利用しているCambridge Dictionaryなどでチェックできます。
https://dictionary.cambridge.org/

イギリス英語・アメリカ英語の発音の違い

アメリカも地域によりかなり発音は異なりますが、更にイギリスは地域性や社会的な環境の違いが色濃く残っています。
日本で私たちが学んできた英語は、主として一般米語(General American)です。
一般的なGeneral Americanとイギリスで比較的広く使われているイギリス英語では、R音、T音の扱い方の違いなどが特徴的に良く言われています。

イギリス英語・アメリカ英語の発音、どちらを学べば

特定の国の学校や会社を想定した方でなければ、普段、聴く機会の多いアメリカ英語を選択した方が学びやすいと思います。

それでは、他方に通じないのでは?
確かに、ローカル色の強い発音は通じにくいことはあります。
ただし、グローバル化し、世界の人が世界のニュースや映画などを聞く機会が増え、標準的な発音の範囲であれば、理解はできると考えて良いと思います。

フィリピンの先生から発音・発声を学ぶメリットは

前提は
・大きく分けた[イギリス英語・アメリカ英語]の違いに加えて
・英語はグローバル化し、ある種無限に、変化しています。

オーストラリアの人がアメリカ人の様に発声したい
アメリカ人がイギリス英語を話したいと考える事はありませんし、また、それを求められることもありません。
英語は其々にその国の歴史や文化などの背景があり、母語の影響も受け、地域ごとに変化していることを、其々に受け入れ合いながら理解しあう事が基本的な潮流です。

世界の英語話者数はネイティブ以上に、ノンネイティブが多くなっています。
フィリピン英語、中国英語、インド英語・・其々に独特の癖があります。
例えば、
日本人は、RやV音が不得意。bとv, sとthが不明瞭になりがち。
韓国はw音 pとf、スペインはshとch。フランスはh音, sとZ、ドイツやロシアはvとwが混同しがち。フィリピンはfとp、ThやZ音などに独自性があります。

ノンネイティブなのですから、最初から正しい発音を学べばよいのに・・なぜ、国により共通の苦手な発音があるのでしょか?

発声はフィジカルな影響を必ず受けます。
発声は、口の開き方・唇・歯・舌・口の中の広さ・息の向きや強さ・喉などのパーツの組み合わせで、奏でられています。
何十年も母語で生活し、その言語で使うパーツは言語毎に異なるますから、母語の影響を消し去る事は困難ですし、普段使う事の少ないパーツの使い方を定着させることも難しく、疲れます。

だから、

国により同じ音でも発音指導法も違います。

私たち日本人は、殆ど口を開かなくても[あいうえお]を言い分ける事ができます
(早く疲れず話すために省力化しています。英語特有の音の欠落や連結も、最初に其れありきではなく、自然でスムーズなパーツの動きからそうなっています)
一方、別の言語であれば、できるだけ、その音が明確に出しやすい基本形を学ぶ事から始まります。

ただし、そこでも、
日本人とスペイン人が、同じパーツの使い方をすれば同じ音がでるのかと言う問題があります。
発声できるが・・とても、辛い事かもしれません(なので・・崩れやすいですね)

発音練習は、なかなか変えることはできない母語のフィジカルな癖をベースに、
正しい音を安定して出せる口や舌・息の使い方を探り、定着させるプロセスです。

Yutubeなどの著名な発音指導動画などでも、同じ音でも、指導法も違うことを確認することができます。
例えば、V音ですと、舌をストローの様に丸めたり、後ろに引いたり、下から上に跳ね上げながら息を上に抜いたり・・色々な方法がありますので、
私たち(私)にとって、どれが一番楽で、正しい音に近いかを見つけられると、とても発声がスムーズになります。

マンツーマンでの発音レッスンの最大の利点は、先生が、生徒自身では分らない生徒の音を確認しながら、その音を出せる口や舌・息の使い方にアジャストしてもらえることだと思います。
オンライン英会話のフィリピンの先生は、日本人には、この方が発声しやすいなど 、レッスン経験が豊富なので、よいアイデアを持っています。
答えは一つではありませんし、今、見つけられることではないかもしれません。
不断の英会話学習の中で、見つかっていくことだと思います。
多くの英語に触れる事で、聴き取れる世界の様々な英語の発音を増やしていきましょう。