初級英文法

NHKラジオ語学講座のヒアリングレベル


NHKのラジオ講座のヒアリングの難易度(レベル)はどれほど違うのでしょう。ヒアリング力強化のためにどの講座を選べばよいのでしょう。
これから語学講座を始める方は是非参考にしてください。

NHKサイトの[英語講座レベル一覧]と英語4技能試験情報サイトの[資格・検定試験CEFRとの対照表]

ご自身の英会話レベルや検定試験のレベルとNHK語学番組のレベルをご確認下さい。ただし、常に、検定試験は[話す・読む・書く・聴く]の総合力を評価している訳ではなく、私たちの[話す・読む・書く・聴く]レベルはとてもアンバランスだと言う事を前提に参照する必要はあります。

NHKラジオ英会話講座・ゴガク

例えば、英語の[読み書き]が得意な方でも、対話では英作文してから話しはじめる訳ではありませんし、ヒアリングできるか、直ぐにレスポンスできるかは、TOEICや英検の評価基準ではないからです。

 

 

 

A1:日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる
A2:日常生活での身近なことがらについて、簡単なやりとりができる
B1:社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を簡単に説明できる

多くの英会話初心者・初級者と思われている方は、CEFLではAレベルです。

CEFR Bは中級レベルという認識ですが、実は、英語を読み書く力と、聴く力、また話す力は、かなり違いますので、B1の社会生活で簡単に説明できる(コミュニケーションできる)のは、そんなに容易な事ではありません。
多くの初級者にとって、簡単でもコミュニケーションができる様になる(B1)は目標ですね。
上記のNHKさんのページの比較表ですと、なんとTOEIC L&R 550以上。

CEFL A1レベルの初心者の方は[基礎英語1(中学1年生レベル)][基礎英語2(中学2年生)]から。

これから「英会話をやり直し学習する方や、ヒアリング力やスピーキング力はこれから」の方は、「[基礎英語3(中学3年生)]で、中学英語(つまり英会話の基礎)を総復習しよう」などとは考えない方が良いです。
多くのA1レベルの方にとって[基礎英語1][基礎英語2]のテキストを見ればとても文法も文例も平易と感じます。
しかし、テキストを見ずに、ラジオの対話が聴き取れますか?
英語の対話(聞き話す)が目標ですから、[基礎英語1][基礎英語2]のスクリプトを集中して聴き取る練習を重点的に継続して行う勉強方法が一番着実な選択だと思います

CEFR Bレベルでも、[基礎英語]を様々な方法で活かされている方は沢山います。

CEFR A2レベルの初心者の方は[基礎英語3][エンジョイ・シンプル・イングリッシュ]の併用がおススメ。

[エンジョイ・シンプル・イングリッシュ は1話500語前後の平易な英語の5分間ストーリーです。
週5日間、1年間で10万語以上の文章量を隙間時間で読み聴くことができます。
文章表現も単語も・・・全て学んだことのある平易なものですが、
基礎英文法は概ね理解している筈の初心者の方も普段、英語を聴く機会が少ない方は、最初は聴き取る事は非常に難しいと感じることでしょう。

  • テキスト無しで聞いてみる
  • 聴き取れなかった部分に集中して聴く
  • テキストを見て・・聴き取れなかった部分を確り認識する

聴き取れない部分の多くはI’llやI’ve・・・toやforなど・・・時制や前置詞などではありませんでしたか?
日本語で言う「てにをは」や時制は文章を構成する重要な要素で、ここを逃すと、かなり意味が分り難くなります。聴き取れないのは英語独特の弱音や連結、欠落が起こる部分であるためで、元の(分りやすい・想定できる)音として認識する事ができないからです。

聞き流していては・・肝心な事が認識できないままです。
私たち日本人が日本語会話をかなり聞きづらい状況でも理解出来るように、
英語話者は文章の配置や動詞との組み合わせ、文脈で理解できる事も多いですが、
私たちは日本語には無い英語音を、集中して聞き、認識することを練習を繰り返す事が大切です。

  • テキストを見た後なら・・かすかに認識できますね。
  • そして、音声に合わせてリピートしてみる(最初から聴き取れていたかのように、少しネイティブぽく、真似する事が出来る筈です)

[聞こえた。真似する]の繰り返して、同じ音を把握できるようになります。

この流れで1話を5回ほど繰り返してみましょう。
1話5分ですから、駅まで10分、お買いものの20分などで十分にこなす事ができますね。
ミドル・シニア世代(中高年世代)のご利用の多い大人の英会話倶楽部でも、[エンジョイ・シンプル・イングリッシュ]を聴取されている方がとても多いです。

並行して[基礎英語3]で文法やフレーズなどを着実に復習していきます。
学生生活での対話ですから少し馴染めない面もありますが、使用頻度の高い英会話表現の対話ですし、
英語の仕組み(文法)と語彙やフレーズを体系的に学び、またコーパスによる頻出重要表現などで語彙力増強になります。過去の知識も呼び起されて結びついていく感覚を持つことが出来ます。
後、同じA2レベルの人気の[おとなの基礎英語]も愉しいですね。

NHKラジオ語学講座の各番組(A1~B1)はヒアリングの難易度と言う面では差が殆どありません。

ヒアリングの容易さ(理解しやすいか)と言う基準であれば、
平易な文章で読み聴かせてくれる[エンジョイ・シンプル・イングリッシュ]はA2から更に上のB1に跨るレベルですが、
仮に、分らない語彙や聴き取れない部分があっても文脈から多くは理解できます。テキスト無しで、散歩しながらでも何度か聞いているうちに、概ね先ず英語を聴きとれる(理解できた)実感を得る事ができます。それは・・・感動ですね。

一方、人気のテレビ英会話番組の[おとなの基礎英語]は使われている単語は中学生レベルの筈ですが、アジア諸国やオセアニアを主な舞台としていて・・当然、地域地域で英語(の発音やイントネーション)は異なりますので、アメリカ英語をベースに学んできた私たちには、英米語のrやt音の扱い方の違いなどはかなり難関です。
慣れなければ全く分らない部分があります。
ゆっくり聞いても認識していない音は分らないですよね。でも安心してください。
「アメリカ人がイギリスのある階層・ある地域を舞台にした映画を見て、聞いたことのない英語が多くして、よく理解できなかった」などは普通に有る事ですから。
英語はWorld Englishes(世界諸英語)です。

[基礎英語1][基礎英語2]も同じように[中学レベルでしょ?]と侮るなかれ。

TOEIC900以上の人でもネイティブの小中学生の日常会話を理解する事は容易ではありません。
日本の若い人は、可愛いも美味しいも不味いも恐いも・・[ヤバイ]で表現する様に、
世代により表現が違う事もありますが、連結や欠落や強弱音が激しすぎる事によります。

勿論、[基礎英語1][基礎英語2]は分りやすい対話ですが・・・それでも特に超低スピードではありませんので、最初はスムーズには聴き取れません。

背伸びせずに、習慣的に英語を聴きたくなる番組を選んで、少しずつ慣れていく[集中して聴く習慣]を積み重ねていきましょう。

英語の習得には様々な方法や教材があります。あまり教材を変えることなく、苦にならない継続しやすい教材を選択することはポイントです。英語習得には[質]も大切ですが、それは活かし方であって[学ぶ時間]を維持できるかの方が重要でしょう。
英語は勉強時間をかければ着実に成果は上がっていきます。

普段、聞きリピートしたことを、相手にお話しする機会もかならず持ってくださいね。
初心者の方が多いオンライン英会話スクール、大人の英会話倶楽部には、日本人の先生や日本語が話せる先生が沢山在籍しています。
[聴き取りやすいラジオ英語講座]と[活きた対話]の違いや伝わる実感、自分では分らない発音や表現のアドバイスなど・・身に付けるための学習方法として早い段階から、マンツーマン英語学習を組み入れる事をお薦めします。