TOEIC? 英検?ケンブリッジ検定?
大人の英会話倶楽部でも、英検やTOEICなどの試験を定期的に受講されている方は多くおられます。それ自体が目標の方もいますが、”英会話上達の一つの指標”としてが多いのではないでしょうか?
試験の評価は非常に安定していますのでとても参考になります(何よりモチベーションになりますね)。一方、どのような試験にも特徴がありますので、その先の目的到達のプロセスで同じ時間内で、一つの試験対策に傾注しすぎることには課題もあります。
45才から英語の勉強をスタートし6年後、単身、グローバル企業のイギリス拠点で活躍のオンライン英会話“大人の英会話倶楽部”会員のJakeさんも、海外赴任の為に必要な事だったとはいえ、実際に渡英して、その評価や課題について考えさせられたようです。
イギリスと日本の英語の違い、学習方法の違いなど参考になります。
JakeさんのBlog: ロンドン生活事情
☆JakeさんのBlog: ロンドン生活事情
JakeさんのBlog記事を抜粋(転載)します。本文は以下URLを是非ご参照ください。※転載はJakeさんにご承諾いただいています。
[海外赴任、留学の基準って? TOIECはあまり意味がないと思います]
http://happylondonlife.blog.fc2.com/blog-entry-130.html
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まず、爆弾発言ですが、海外赴任、海外留学の目安としてTOIECのスコアをあてにするのはほとんど無駄だと思ったほうがいいと思います。
TOIECも種類がありますが、日本で一番ポピュラーな筆記とリスニングのみの試験の事です。
自分の実情を申し上げますと、ロンドン在住1年と4か月前、赴任前のTOIECスコアは910でした。普通、900超えたら一定のリスニング力はあるとおもいますよね、
とんでもないのです。それは妄想なのです。
いざイギリスにきてみると、朝のちょっとしたキッチンでの社員との会話、テレビのドラマ、或いは映画、正直、相当わかんないです。ランチやパブでの雑談、本当にわかりません。TOEICのリスニングテストがあてにならないのは一定のテクニックを使うと高得点を取れてしまうからです。極端な話、内容が分らなくても消去法で点は取れてしまいます。
自分の言いたい事を瞬時に英語にするという能力を全く問われない試験なので、900とか950のレベルの人でも外資系とか海外赴任でどうにもならない人は沢山いるのが現実です。その点、英検は総合レベルは遥かに高いと感じます。
リスニング、ライティング、リーディング、そしてスピーキングの4能力がありますので。しかし、ここでもまた問題ありです。
Jakeはたまたま1級はパスしたのですが、ケンブリッジ英検アドバンスド、つまりイギリスの高校生レベルの試験ではリスニングパートが合格にほど遠いのです。つまり、実際の現地の生の英語に比べたら英検1級と言えどもリスニングについてはかなり平易です。一方、英検1級はアカデミックレベルがものすごく高いので帰国子女でも合格し難いという側面があります。
例えば、250字以内での作文のテーマが「世界の貧困は除去できるのか」。
これをネイティブの中学生が起承転結をきちんとつけて回答する事はかなり難しい事です。
Jakeが英検1級のディスカッションで選んだテーマは「新たなエネルギー対策について」というような感じのものでした。要はアカデミックレベルの問題です。
しかし、英検1級に不合格の帰国子女の中学生でも映画はほとんど全て分るでしょう。
なので一口に「英語力」とか「試験で何点」とか言っても、てんであてにならないというのが現実。こういう経験の中で私が至った海外留学や海外赴任の条件は以下の通りです。全く私見ですが・・でも一応、経験者として・・。
1. 異文化を知りたい、特にその国の生活を経験したいと心から思っている。
2. ちょっと楽天的
3. とても具体的に学びたいテーマがある
4. 結構、サバイバル能力がある
5. できれば英検1級を射程距離にいれている。
つまり、しゃべる、読む、書く、聞くを総合的に且つ熱心に勉強している。そしてイギリス圏をターゲットにしている方ならケンブリッジ英検CAEの準備。
私の感覚ではCAEがとれたら、イギリス圏でのスタートとしてはいいんじゃないかなーと感じます。そして、もう一つちょっとしたTipを。
自分の経験では、イギリス人たちとの会話と、ドイツやフランス人、つまり第二外国語として英語を話す人たちとのレベルは相当に違うという実感です。
よって、ネイティブではないけれど、
流暢に英語を話すことができる人たちと会話ができることは、ネイティブと対話する前段階においてとても大切なステップだと感じています。ということで、日本に住んでおられるのなら、
スカイプ英会話で徹底的に英会話のレベルを上げることをおすすめします。
個人的には、「大人の英会話倶楽部」というスカイプ英会話スクールで学んでいるのですが、
私の師匠となった大人の英会話倶楽部の先生は、フィリピン在住ですけど、イギリス生活1年4か月のJakeより遥かに圧倒的に流暢に話しますから。
この二人と何でも自由に話できるようなレベルに至ったら、いよいよ海を超えるときがきたというサインかもです。結論、熱意と興味があれば、だいたいのことは克服できます!
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日本語でも表現豊かな美しい日本語を磨いていく事は容易な事ではありません。
言葉には、文化や習慣や歴史などの背景があり、また、進化もあり、言葉を習得するプロセスで多くの学びがあります。
そもそもゴールがないものとも言えますので、あまり遠くを見るとくじけてしまいますし、オンライン英会話レッスンで対話の楽しさ、学ぶ愉しさを感じながら、継続していきましょう。