教科書にないイギリス英語

大人の英会話倶楽部のJakeさんの挑戦(番外編1)


ネイティブはどれくらいの英単語で生活してるの?

より豊かな英会話表現をしていくために語彙を増やしていくことは欠かせません。

派生語などもあり厳密な必要英単語数は分りませんが、TOEICで600点を獲得するには5,000語、700点で8,000語前後、850点以上で10,000語、英会話のコミュニケーション力を測る国際規格の一つCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)では
・中級(B2)社会生活上の幅広い話題について母国語者と自然に会話ができる:6000~8000語
・上級(C1以上)複雑な話題を理解して、明瞭で論理的な主張や議論ができる:8000語〜などと言われています。

本日、ご紹介するJakeさんのBlog記事は単語数について。語彙強化は英語学習者の一番の難関かもしれません。現実を理解しながら、目標や状況に合った学習方法を選択する参考になります。

JakeさんのBlog: ロンドン生活事情

JakeさんのBlog[生活に必要な単語数って?]より抜粋
本文は以下URLを是非ご参照ください。
※転載はJakeさんにご承諾いただいています。
今日はこれにフォーカス。
一般的なアメリカ人やイギリス人の語彙数というのは大体以下のようです。
10歳: 1万語以上
高校卒業: 3万語
読書好き:5万語
一流大学卒業: 10万語
つまり、喋れるかどうかは別にして、見てわかる、聞いてわかるという観点では、これくらいの単語数が必要になるということのようです。
ちなみに、有名なアメリカ大学の調査では、NYのスラムで暮らす人たちの言語数を調べたところ、5千ー1万の間であったという記事をおぼえています。
更にJakeさんの赴任先はイギリス・・london640
JakeさんのBlog[イギリス英語はどんな感じ?編]より抜粋

2014年に当初目標だったTOEICスコアと英検の級に達したことで、海外赴任を決意しました。
しかし赴任して1日もたたないうちに、資格試験の点数や級では現地生活や仕事は全くどうにもならないことがわかり木端微塵に砕けちりました。
英国英語は本場中の本場なので本当に素敵。でも私のわずかな経験でも米語より難しいといつも感じます。理由は、
・ブリティッシュアクセント
日本で買う英語テキストのほとんどはアメリカンアクセント。よってほとんど初体験に近い衝撃です。全く違います。逆にハリウッド映画を字幕付きで見るイギリス人もいるようです。
・早い
テレビドラマを見ると、私がしゃべるスピードの3~5倍くらいのスピードでしゃべってます。補助輪付自転車とロードレーサーくらいの差を感じます。ついていけるはずがない。
・難しい語句、イディオム
なんでこんな3音節以上の難しい単語をやたら使うの?、やっぱり英語の生まれた国。英検1級語句なんてざら。あと未知のイデオム満載。

日本の英会話中上級はネイティブの子供レベル?

[TOEIC必須 X,XXX語]などの書籍タイトルと、JakeさんのXX万語レベルでは随分違います。
日本人の英会話中級や上級者は、相手さえ理解しあう姿勢であれば、かなり複雑な議論をすることもできます。
ただ、きちんと国語を学んでいる教養ある大人の自然な会話、或いは容赦ない日常会話となると、
話題は理解できても、分らない語彙やニュアンスが混ざり過ぎていて付いていけないという事態に。
日本の某ハイレベル語学スクールで上級レベルとされていた私の友人から、
海外赴任先で同僚などとスムーズに話し合えていたのに、
1年半ほどして「もう少し勉強した方がいいですね」と言われて凹んだと言う話を聞いたことがあります。
1~2年は、皆そうなので寛容ですが、それ以上で進歩していないと教養や知性や意欲の問題として厳しい評価がされる現実です。
日本で上級以上の方が更に磨きをかけていくには、とても大変なことなのは間違いありません。
日本語と同じです。

 

一方、日常生活では2,000語程度で約80%の語彙をカバーできると言われています(あとの20%に苦労するとも言えますが)。。
更に、
小さな日本でも、地域によってアクセントやイントネーションは様々。
アメリカ英語やイギリス英語などの地域性や文化的な背景がある語彙や表現を省いて、
世界中どこに行っても使える、主に英語をネイティブとしない人たちのための英語として、
グロービッシュ(Global Englishの短縮)という考え方があります。

 

いかに、解り易く伝えるかをお互いに工夫しあいながら、語彙も表現も平易な方向に進化しているのが世界の潮流です。
語彙や難解な文法や構文などを習得しなければ英語コミュニケーションができないのではなく、
様々な違いも理解し合いながら、
世界中の方が習得できスムーズにコミュニケーションするための共通言語として英語を活かすと言う考え方です。

だから、フィリピンの先生から英語を学ぶ意味

フィリピンはグローバル企業の顧客対応センターが集積し一大産業になっている国
様々な英語を使う世界中の方々の電話対応力(つまり相手の方が理解できる英語)を磨いている国ですので
分りやすい英語を学ぶには最適です。
英語に限らずです、本家がその進化や潮流に気づかない、受け入れられないと言う事例は多くあります。
フィリピンの先生が、ネイティブの方に非ネイティブに伝えやすい英語表現を教える。
或いは、多国籍のアメリカの新入社員研修で社会人英会話の指導をするなども現実に起きています。

オンライン英会話で世界共通言語を習得する

我々が中高校生時代の英語学習で学ぶ単語数がおよそ2,000語~3,000語
海外旅行で、或いは海外の方のおもてなしで・・愉しく会話する
ビジネスでお互いに誤解がない様に解り易くコミュニケーションする事
あるいは、英検やTOEICなどの試験対策で必要な英語力と、
容赦ない本場で大人の英会話ができるようになる事は[語彙]の観点からも全く異なるという事は現実ですが、
多くの英会話学習者にとっては、言語の奥深さは理解しつつも
中高校生の文法や表現、語彙を理解して、
工夫してスムーズにお話しできる様になる学習方法の方が目標を早く実現しやすいですし、
そのために、多くの機会を得れるオンライン英会話レッスンがとても有効である事。が、本日の纏めになります。